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マキネッタでエスプレッソ風ドリンクを作ろう!|金澤屋流お家カフェVol.32

私たちがコーヒーと言うと思い浮かべるのは透明感あるドリップコーヒー。酸味を好まず、苦味のあるコーヒーをノーマルと思っている人が多い。というのは、実は日本人的なイメージで台湾、韓国、中国などのアジア圏の方は、カフェラテやカプチーノが好きで、コーヒー通な方ほど、最近では
浅煎りのドリップコーヒーを好むと言われます。更にアメリカやオーストラリアそしてイタリアなどの欧米の方々はコーヒーと言えばエスプレッソである。「コーヒー頂戴」と言うとイメージするものがそれぞれ違うのです。

コーヒー器具も日本ではハンドドリップ文化の歴史が長くイタリアなどでは、エスプレッソを好むためマキネッタと呼ばれるコーヒー器具を使ってエスプレッソ風の濃いコーヒーを淹れます。今日は、マキネッタを解説。

エスプレッソって?

わずか20~30㏄のコーヒーの正体は、通常のドリップしたコーヒーの約6~10倍もの濃度の凝縮エキス。本場イタリアでは、これをくいっと飲み干す。なかなか日本では、見ない光景です。お砂糖ミルクをいれるようですが日本では、コーヒーはブラックで飲む方が多いので初めてこのコーヒーを飲むときは、大体ストレートで。

そして苦ーい。濃い。とびっくり(笑)

こちらのエスプレッソは、通常業務用の馬力のあるマシーンで作ります。

価格も高く一般に普及する?とは言えないマシーンが必要となります。

それでもエスプレッソ風のコーヒーが飲みたい!という事で蒸気圧をかけてコーヒーを淹れる家庭用の抽出器具があります。

マキネッタと言います。

簡易版エスプレッソ器具
「マキネッタ」
「モカポット」
「モカ」
「直火式エスプレッソ」
「モカエキスプレス」
などと呼ばれる器具です。

通常お店で提供するエスプレッソのようなクリーミーな泡ののったコーヒーのようにはなりませんが
エスプレッソ風の濃いコーヒーが淹れられます。

ちょうど13年前イタリアに行ったとき
確かにバールがコンビニのようにあちこちにあり
朝から夜遅くまで入る店があり
そうでないときは、露店で
ガスコンロ + モカポット

の組み合わせて、野外でもよく見かけました。

その時は、日本では馴染みのないこの器具。どこにでもこの器具を見かけたので本当に分化が違うなーと。

あまりにも可愛くて買ってきたのが


こちらのミニミニマキネッタ。

日本で見るよりも沢山の種類があり
サイズも沢山
あの時は、びっくりしました。
文化の違いですね。

イタリアの方は、茶を飲むように一日を通してエスプレッソを飲む。

マキネッタの始まり

1820年 ルイ・ベルナール・ラボ―というフランス人が「洗濯釜」からヒントを得た直火型の抽出器具。

その後イタリア人のアルフォンソ・ビアレッティが1933年特許を取得。
そして現在もビアレッティ―社が製造を続けています。フォルムサイズも色々あり、先ほどの写真の器具が伝統的なタイプと言えます。

マキネッタの使い方

まずは、こちらの器具の仕組みと各部位の名称から

上から 蓋
サーバー/丈夫の出来上がった珈琲が入るポット

真ん中部分は、粉をいれる フィルターバスケット 
その下の部分は、ボイラーまたは、フラスコと言われます。
上から ポット
バスケット
ボイラー
の3つに分かれたモカポット。

粉をセットします。

ボイラーに安全弁の下までお湯をいれる。

ボイラーにバスケットをはめる。

ポットを回しはめて(しっかりと)
火にかけます。
合わないときは、金網を使います。

約1分くらいでふつふつと珈琲がポットに上がってきます。
蓋は、開けたいですが閉めておきます。
吹きこぼれるので…(^_^;)

火にかけます。

持ち手が溶けないように火加減を注意。

上部のポットの蓋を開けます。

ここに出来上がったコーヒーが上がってくる仕組みです。

沸いてきたら音が出てきますので注意してみておきましょう。結構あっという間にできます。

高温高圧で短時間抽出。マキネッタでコーヒーが出来ました。

淹れたては少し泡立っていますがエスプレッソのようなクレマは期待できません。濃いめのコーヒーが出来ます。

マキネッタまとめ

沸騰したお湯の下から上へいく水蒸気圧を利用し
上へ押し上げられたお湯が粉を通過して
押し上げられます。

下から上へ
コーヒーが抽出され短時間で出来上がります。

高温高圧短時間抽出

発想がすごいですね。
コーヒー器具も色々、楽しいですね。

ちなみにエスプレッソマシーンと言われる業務用器具。
車も買える!?位ももので
8~10気圧。
瞬時にいれられるので
泡がたっぷり。

家庭用のモカポットでは1,5気圧ほど。

泡は期待できませんが
コツをつかむとエスプレッソ風のコーヒーを楽しめますよ。

さりげなく店頭に置いている店が多いので
これってコーヒーを淹れる器具なんだ!と知らない人も多いのです。
価格は、2000円から3万円まで

汚れ錆に強いステンレス製のものは、造るのにも手間がかかるのとコストがかかるので一般的に高価格。
対してアルミ製のものは安い。(ちょっと使ってみるにはお勧め)

洗ったらしっかりと水気をふき取って保管しましょ。

出来上がったら一口味わって、牛乳と合わせるのがとても美味しいですよ。

マキネッタにお勧めのコーヒー豆

酸味がありかろやかな浅煎りのコーヒーよりも深煎りのどっしりとしたコーヒーが合います!


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