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SOGI研メンバー海外日記【in Boston/瑞季】#1

お久しぶりです。SOGI研メンバーの瑞季です。

SOGI研メンバー3人中2人が今夏から海外留学へ旅立ちました。日本に置いてけぼりの私、とてもかなし、、、。

今年春から本格的に活動を開始したSOGI研、まだまだストップするわけにはいかない!!ということで、メンバーを増やすため先月上旬に新メンバー歓迎イベントを開催いたしました。

SOGI研に興味を持ってイベントに参加してくださった10名程の参加者のみなさま、ありがとうございました!その中から新たに加わったメンバーと一緒に、秋頃イベントを開催したいと思っているので、みなさまどうぞお楽しみに♡
(メンバーはいつでも募集中ですので興味のある方はSNSまで✉ ͗ ͗)

さてさて、9月も中旬。金沢大学の学生はもうあと半月で夏休みが終わってしまいますが、みなさまは今年の夏をどのようにお過ごしでしょうか?

実は私、ついこの前までアメリカに行っておりました🇺🇸✈️

とはいえ、期間は2週間と超短いのですが、そんな短期間でもたくさんの発見がありましたので、今回のnoteでは私がアメリカ・ボストンの街で見つけた、SOGIESCにまつわるような発見をみなさまにシェアしていきたいと思います!

LGBTQ+の新聞を置く本屋さん

ボストンは、アメリカ・マサチューセッツ州の東海岸あたりに位置している街です。

マサチューセッツ州といえば、アメリカ合衆国で最初に同性婚が合法化された州。また、州で初めての女性でありかつアメリカで初めてのオープンリー・レズビアンの州知事が誕生した州でもあります。

そんな歴史的背景から見ても、LGBTQ+の尊重をリードする州の街ボストンでは、本当にたくさんのプライドフラッグを目にしました。

例えばこちらのカフェ↓

"Porter Square Books"
住所: 25 White St, Cambridge, MA 02140 アメリカ合衆国

こちらのカフェは、Porter Square Booksという本屋さんの中にある小さなカフェなのですが、レジにはちらっと見えるようにレインボーフラッグが置いてありました。

さらに奥に進むとLGBTQ+にまつわる書籍がずらりと並んだ本棚が。しかも2か所!
1か所は人権にまつわる本が並んだコーナーに、もう1か所は子どもや若者向けのコーナーに置いてありました。

アセクシュアル、ノンバイナリーなど日本ではまだ知名度も書籍数も少ないようなセクシュアリティについて書かれた本が数多く置いてあるなどその種類の豊富さにも驚きましたが、若者がふと目にしやすいところにLGBTQ+にまつわる本が置いてあることに、私は嬉しく思い感動しました。

たとえ本を手に取らなかったとしても、LGBTQ+というワードや数々のセクシュアリティの字面が自然と目に入る環境が整っていること、とても大事ですよね。

そしてさらに、こちらの本屋さんの出口付近にはこのような新聞が↓

"Bay Windows"という新聞
主にLGBTQ+のコミュニティについての記事を掲載
(Bay Windows公式ホームページ▶https://www.baywindows.com/)

なんとこちらの新聞、全12面にわたりすべてLGBTQ+にまつわる記事で埋め尽くされています!歴史をたどると、1983年に創立発行された新聞で当初はゲイやレズビアンのバーやビジネスの場面などでフリーペーパーとして配布されていたそうです。

今ではボストンで毎週木・金に発行されており、アメリカのニューイングランド地域全域にサービスを展開しているそう。こちらの本屋さんではフリーペーパーとして誰でも手に取れるようなところに置いてありました。

この本屋さん、たまたま集合時間まで時間が空いたのでふらっと立ち寄ったのですが、まさかの出会いに心もうきうきしました♪本だけでなく様々な雑貨が置いてありとても素敵なものばかりだったので、ボストンに行った際はぜひ寄ってみてください📗📚

レインボーピンバッチを売るパン屋さん

今回私はボストンチルドレンズミュージアムというところで2週間研修をしてきました。研修ではさまざまなお仕事について勉強をしたり、実際に簡単なプログラムを作ってみたりするなどのワークをしてきました。今回研修の内容については触れませんが、いつかまたnoteに書いてシェアしたいなと思います。

さて、ミュージアムの近くにはとても人気なパン屋さんがあると聞いたのでランチに行ってみることにしました。
そのパン屋さんがこちら↓

"Flour Bakery + Cafe"
住所: 12 Farnsworth St, Boston, MA 02210 アメリカ合衆国

見ての通りさまざまな種類のパンやカップケーキなどがずらりと並んでいる横に、こちらもプライドフラッグが置いてありました。しかもここのパン屋さん、個包装の商品のカゴからストローがさしてあるカゴまでいたるところにフラッグがさしてあり、どこを見てもレインボーが目に入るようになっていました。

そして、お会計のレジ横にはこんなものまで↓

訳:
"あなたがこねるのは愛のピンだけ
収益の20%はGLAADに寄付します"
(5$)

ヘタな訳は私の翻訳なのですが、つまりは"私たちはパンをこねてあなたに提供するけど、あなたはこの愛のピンバッチをこねて(買って)ね、収益の20%は寄付するからね"というメッセージです。

実際にこちらのメッセージのあるマグカップの中には、このようにお店のロゴとプライドを掛け合わせたかわいらしいピンバッチが入っていました↓

本来のロゴでは卵が描かれている部分が
プライド♡になっている、かわいらしいデザイン

ちなみに寄付先の"GLAAD"とは、アメリカでLGBTQ+に関するメディアモニタリングを行っている非政府組織(GLAAD公式サイト▶https://glaad.org/)だそう。

このパン屋さんのピンバッチの他にも、プライドフラッグやプロナウンが書かれたピンバッチを販売し、その収益の1部をLGBTQ+支援に寄付しているお店がいくつかありました。

お店をあげて行動を起こす意義

これら2つのお店。どちらもお店の中にプライドフラッグを置いたり、LGBTQ+にまつわるフリーペーパーや寄付のためのグッズを置いたりするなどの取り組みを積極的に行っていました。

たった2週間で行くことのできたお店には限りがあり、実際このようなお店はもっともっとたくさんあるのだと思います。

今回ご紹介した本屋さんとパン屋さん。決して、お店の商品やコンセプト全体にLGBTQ+の要素が含まれているわけではない、というところがポイントです。

言ってしまえば、中身はただの本屋さんとパン屋さんなのです。

本や雑貨を買いたくて本屋さんへ行く。美味しいパンが食べたくてパン屋さんへ行く。そんな些細な日常のなかに、LGBTQ+の味方であるという意思表示ともいえるプライドフラッグが置いてあり、実際に支援やコミュニティにつながるツールがある。

私のようにたった2週間ボストンをぶらぶらしただけでも、新聞を通してLGBTQ+コミュニティの情報を得て、たった1$だけど団体に寄付することができた。

日常生活の中に溶け込むように、『プライド』が詰まっているということがすごくすごく大切なことだなと感じました。


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最後までお読みいただきありがとうございました☺︎︎
今回はボストンの街にあるお店についてご紹介しました🏳️‍🌈📗🥐次回はボストンの街並みとは相反するLGBTQ+差別の現状についてご紹介します。今回とは違ってネガティブな要素を含みますので気が向いた方だけ読んでみてくださいね。

それではまた次回🤍

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