鼻笛（Nose Flute）は画期的な楽器です

鼻笛とは、鼻息で鳴らす笛のこと。現在作られている鼻笛の多くはブラジル（アマゾン）のインディオが使用していた鳥笛をルーツとする説がある。素材は、木製、プラスチック製、ブリキ製、陶器などがある。鼻と口に押し付けて、口を開いたまま鼻息を出すと簡単に鳴らすことができ、慣れて来ると自由にメロディーも奏でられるようになる。素材によって出せる音域や音色は異なる。

日本でただ1人のプロ鼻笛演奏家　モスリンさん

音楽は「音を楽しむ」と書くのにね

小学校の時にエレクトーンを習い、高校からギター、ベースを始めてバンド活動したり、社会人になったからもピアノを習いに行ったりしましたが、何一つ続かないのです。
その原因の一つが、楽譜が読めない。読み方が全然頭に入ってこないのです。教えてもらって、理屈ではわかるのですが全然ダメ。
それと、頑張って努力するのもムリ、すぐに結果が出ないと投げ出しちゃう。
自分の中で、他人と比較しちゃって勝手に劣等感作って辞めちゃうというパターンが多いように感じます。
だから、音楽なのに全然「楽」じゃないって思ってました。

鼻笛は楽しいぞ！

実は、さっきの楽器意外にもハーモニカとかピアニカとか1人でゴソゴソやっていたのですが、ついに鼻笛に出会ってしまいました。
もうね、これ最高！もっと流行ってもいいのにと思うのだけど、流行らないのが理解できないくらい。
まず、音を出すのが簡単。人によっては「音が出ない」って言うけど、そりゃあ、ハーモニカやピアノ、ドラムに比べれば音は出しにくいけど、横笛やトランペット、ギターに比べれば簡単です。
子どもなら数分、大人でも３０分もあれば音が出ます。なぜか大人の方が出ない人が多いのです。先入観がない分、子どもの方が素直に入りやすいのかも。
音階も、鼻歌が歌える人ならすぐに出せます。「カエルの歌」が練習に最適なんです。
小さいのでいつでもいっしょ。電源とかバッテリーを考えなくていい。
そして、鼻笛が他の楽器と違う一番のポイントは（読めた方がいいけど）楽譜が読めなくても、指使いとか覚えなくても、自由に音楽が奏でられる！
これができる楽器は鼻笛だけ。（注：カズーは自由に奏でられない。口笛は楽器じゃない。）
こんな楽器、他にはないですよ。

鼻笛の練習方法

簡単に始めることにできる鼻笛ですが、やっぱり上手くなりたいですよね。
その練習方法を紹介します。
それは、ユーチューブの動画に合わせて吹くことです。
もう、好きな曲ならなんでもいいです。とにかくそれに合わせて楽しんで吹く。カラオケの練習と全く同じですよね。
楽しいですよ。実はこの時が一番楽しいのです。
特に、酒を飲みながら動画の音楽に合わせて演奏すると、酔い影響もあって、なんだかすごく上手くなったように感じます。
もう、路上演奏で食っていけるんじゃないかと思ってしまうくらい盛り上がります。
ヒャッハー！！
あと、しっかり腹式呼吸するので代謝が良くなるし、鼻の粘膜が振動で鍛えられることによって花粉症の症状が軽減したという人もいます。（マジ）

鼻笛で人気者！

幼稚園とか小さい子対象で行う、読み聞かせや紙芝居の前に鼻笛吹いています。
「チューリップ」「さんぽ」「アンパンマンマーチ」なんか喜びます。大人気は「パプリカ」！ダンスしてくれます。
子どもたちは鼻笛に興味津々。演奏が終わると鼻笛に触ったり吹いてみたくて取り囲まれてしまいます。
もうちょっと大きくなると、ちょっと難しい曲を披露します。ちゃんと聞いてくれます。
「知ってるー」とか「やったことある」ていう子もちらほらいますね。
高齢者の施設だと、ちょっと懐かしい歌謡曲を演奏します。「時の流れに身をまかせ」とか「なだそうそう」「北国の春」あたりかしら。
一緒に歌ってくれたり手拍子をとってくれて、楽しんでくれます。
だいたいいつでも首からネックレスのようにぶら下げてるので、直ちにご披露することができるのが、他の楽器にない大きな特徴です。
「いきなりステーキ」じゃなくて「いきなりコンサート」

鼻笛をひろめたい

しかし鼻笛がいまいち流行しないのは、やっぱりその演奏する姿かもしれません。
ところが、ちょっと笑える演奏方法も、実は大きなメリットがあると思っているのです。それは、「下手でもいい」というか「下手がいい！」
他のほとんど楽器は、演奏者がビシッと構えると聴く側も構えます。
ところが鼻笛の演奏方法のなんと親しみやすいこと。
それを逆手にとった「ぶた鼻、鼻笛ホルダー」もございます。

そんな、簡単、楽しい、体にいいと三拍子揃った奇跡の楽器「鼻笛」！
ぜひ、みなさんも楽しんでください。
うちの店にもおいてますんでよろしくお願いします。
絵本だけではない！鼻笛も置いてる　えほん 月波や