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1月のお誕生児さん

昨日は保育園のお誕生日会。
やっと2歳児〜の4クラス合同で行われることに。
うちのクラスからも2人のお誕生児さん。

そのうちの一人は、発達障害を持っている。
たまたま療育の先生が見学に来てくださっていた。

お誕生児さん達は、みんなの前で台に上り、
名前を言って「○歳になりました!」と年の数を
手で見せる。
そして誕生日の歌を歌ってロウソクの火を消す。

名前を言って歌を歌う。
これがなかなか彼にはハードルが高かった。
クラスの友達の前だけでも緊張で
一言も声を発しない。
先月のお誕生児さんと一緒に練習し始めた。


彼は言葉が少し遅く、滑舌がまだハッキリしない。
4月、お母さんは「とにかく会話がしたい」が目標ですと言っていて、彼の特性に慣れていない私達は、やっぱり会話がそもそも出来なくて、
イヤイヤばっかりの毎日だった。

あんまり喋ろうともしなかったし、
言葉を発しても何度も聞き返されると諦めた。

でも今。
私達も彼の言いたいことが分かってきて、
普通に会話が成り立つようになった。
すると彼は彼なりに友達に話しかけられるように
なって、友達ともなんだか通じてるのか通じてないのかわからない、ふわっとしたところで笑い合ったり鬼ごっこが成立したりしてきた。

昨日はさらに朝から、怖がっていた一本橋に何度も挑戦して、最後まで行けたーーー!と
私とハイタッチして誕生日会に臨んだ。


そんな事も相乗効果だったのか、
大勢の前でちゃんと名前も言えた!
歌も歌ってる!

嬉しくって嬉しくって、療育の先生と一緒に
「ハッキリ言えてましたね!」と喜んだ。

すると療育の先生が
「最近、お母様もなんだか嬉しそうで。
この前なんて「あの子と会話できて嬉しいです」ってLINEくれたんです!!」と教えてくれた。

そして「毎日彼と関わってくださってる先生方のお陰ですね!私達なんて少しの時間しか関われていないので、どれだけ貢献出来ているか…」と仰って。

これも相乗効果だなと思った。

真面目そうなお母さん。
いつも伏し目がちだったお母さんが、
最近少しずつ笑顔で話してくださる理由がわかって
本当に嬉しかった。


結局は、信頼関係と安心感だな。
それさえあれば、やる気も勝手に出てくる!

彼の単語がどんどん増えていくのが目に見えて、
私も楽しくなっていっぱい喋っちゃう🧡

少しでも出来たところを伝えてあげよう。
あーーー、やっぱり保育士も辞められない!