【エッセイ】落書きみたいなマンガ

小学生の頃、落書きのようなマンガを描いていました。
それは、マンガとは呼べないくらいの低クオリティのもので、主人公が次々に現れる敵たちとひたすら戦い続ける、という内容です。
そのマンガには、セーラームーンやドラゴンボールの影響がありました。
仲間や敵の名前の由来が宝石や鉱物だったという点はセーラームーンの影響ですし、ひたすら戦い続けるという点はドラゴンボールの影響です。
もちろん、僕が描いたのは、それらの有名な作品には遠く及ばない、落書きのようなものです。

主人公は、「けろっぴ」でした。
彼は本来、サンリオのキャラクターです。
あのカエルと人を足したような外見をそのまま盗んで使っていました。
なぜか電撃を操り、スト2のダルシムのように腕や脚をゴムみたいに伸ばして、パンチやキックができます。
それは、本来のけろっぴと異なるところです。
サンリオの「けろけろけろっぴ」には、てるてる坊主の女の子もいますが、そのキャラもパクって使っていました。
ただし、僕は彼女の頭にアンテナを付け、天気にちなんだ術を使わせていました。
たとえば、小さな竜巻を起こしたり、電撃で攻撃したり、虹色のバリアを発生させたり。

その他、そのマンガには、うさぎの獣人の女の子も登場させました。
彼女は、炎を操る剣士で、一応、オリジナルのキャラです。

そのバトルマンガは、ノート数冊分、描きましたが、ずいぶん前に捨てています。
取っておいたとしても黒歴史だし、人の創作物から盗んだものが多く、今見たら面白いものではありません。

けれども、それが今の自分の原点になっているような気さえして、近頃思い出しています。
最近、小学生の頃と同様の感覚で、ノートに落書きをしたくなってきました。
創作をするのに、あまり難しく考える必要はないのかもしれません。
自分のやりたいようにやってみる、くらいでいいのだと考えています。

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