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ゲームは1日1時間

かつて、子供達の間にヒーローがおられました。
その名を『高橋名人』といいます。

このお名前にピンと来る方も多くいらっしゃると思います。
1秒間に16連射のゲーム名人!我々が子供の頃の英雄でした。
名人が当時よく言っていた言葉がありました。

「ゲームは1日1時間にしよう~!」

昔は『セーブ』という機能がなかったので、途中でやめるのが難しい時もあり『ええっ!?ここでやめるの!?』
となり、正直やりすぎていた事もありました。

さらに自動セーブがない頃は、ドラクエの『復活の呪文』
書き間違えて復活できないという事案が発生し、何度涙したことか......。

そんな中、ゲームも他の遊びも、学生の本分である勉強も色々やろうぜ!
そして、ゲームで遊ぶなら集中してやろう~!
という『名人の暖かい意味を含む言葉』だったと思います。

あれから、数十年......。時は流れて、昭和から令和へ。

まさか、県の条例で
ゲームの利用時間の制限をだしてくる自治体があるとは思いませんでした。
<香川県のゲーム依存対策条例素案>

たしかに、親御さんの立場から言わせれば、
言っても聞かないなら、条例で...。と言うのもアリかも知れません。
私もやりすぎて注意された経験はありますので、良く分かります。

ですが、「ゲーム」で将棋や囲碁の世界に出会った子供が、
将来の『プロ棋士』になるかもしれないのです。

私もゲームは好きですし、仕事仲間もやっている方は大勢います。

信長の野望、大航海時代から吸収した歴史の知識は役に立ちますし、
実際にゲーム関連会社に常駐した際も、昔の思い出を良く話しました。
ですので、一概に

ゲーム = 悪 ⇒ 依存症

このように画一的にしてしまうのは、問題があると考えます。

たしかに、やりすぎはいけません。

DSで大ヒットした「脳トレ」の監修をした東北大学の川島隆太教授も
18歳まで『スマホは1日1時間』を提唱しています。

ただし、
これは『スマホの使い過ぎ』であり、ゲームの話ではありません。

そもそも家族での対話が少なければ、
いくら条例で規制しても、まったく変わらないのではないかと感じます。
家族が話しても、子供が聞く耳をもたない状態であるのならば、
効果が薄いのではないでしょうか。

そして、個人的に一番気になっているのは、
本条例案には、罰則規定が盛り込まれていません。
よって、子供のうちから法律をやぶっても問題ないと思えてしまうのは、
いかがなものかと感じます。

単純に規制を強化する事で、
実際に大人になった際に解放感が爆発し、
逆にゲームに依存するケースもあり、距離感をたもちつつ、
ほどほどに、たしなんでおいた方が良いと思います。
むしろ『大人になってからのゲーム依存』の方が問題です。

私はゲーム関連会社にシステム保守で常駐した際、
クリエイターの方とも直接お話をした事もあります。

ゲームを社交場とする為、コミュニケーションツールとして最適化し、
社会との共存をさせつつ、未来を育てる環境を提供しようとしています。

立派な志を持った『熱い方々』でした。
そして、そんなゲームに実際に救われた方を多数知っております。

この辺りを条例を審議する方々は、よく考慮していただき、
正しい社会のありかたを模索してほしいと願うばかりです。

そもそもゲーム自体が、
コミュニケーションのツールとして優れていますので、
家族との対話の活用など、正しい使い方を知ってほしいと感じます。
ポケモンを一緒に外で探すとか、とても楽しいと思います。

ゲームは、さらに進化していく時代に突入します

新しい特許も多数出願されていますし、なによりVR・AR技術も
ゲームから本格的に世の中へ広がっていき、医療分野へ、
そして、日常に溶け込む流れになってくると実感しています。
ゲームテクノロジーが、日本社会に影響を及ぼします。

規制強化という流れではなく、
全世界に、経済でも文化でも貢献してきたゲームを上手に共存させ、
社会の発展のために利用してほしいと心から望んでおります。



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