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雨の様な恋をした記憶を思い出したんだ

雨が降るような恋でした

何度も降りしきる雨に

体を濡らしても

欲しがってしまう様な

優しい恋の様な淡さで

*

出会った時から変わらない声を

覚えていても

もう戻らないと思っていても

思い出す

懐かしさは

どこか優しい雨の様で

甘い飴の様で

目を細めたくなった

離れてから気づいた

なんて

変わってるかもしれない

空を思う様に

あなたを思う

ヘリコプターのプロペラの音が

うるさいのに

空に溶けて

いく

そんな風にあなたを思った

もう混じれない

もう交差しない

だと

感じても

あなたを想っているのは自由だと

私はこっそりほくそえんだ

でも

それは

ほほえましい事だけじゃなくて

だから

秘密にしたかった

誰にも知らせない

私だけの懐かしさ

淡さ

想いの丈

さようならじゃなかった

さようならでした

でもさようならじゃないと言いたい

そんな気持ちでした。

終わり


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