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バレンタインデー最大の箱(汗)



さて、2月である。

バレンタインデーのディスプレイをあちこちで見かける。
バレンタインデーと言えば
みんなチョコなんだろうなと思いつつ
自分の本命チョコってどれだっけ?と思いはせたりする。

そして開けてしまいました・・・・・・


痛い箱を・・・(汗



…あれはわたしが18歳の頃

当時購読していた本の投稿コーナーに
中学の頃から憧れていた人がいたのだが
偶然知り合ってしまい、
付き合うようになった。


そりゃあ、あーた。 3年来の片思いのような
所謂、NETアイドルのような扱いを受けている人と
付き合えるって事で非常に舞い上がっておりました(汗)


さて、バレンタイン。

ヤツはなんとダンボールで
5~6杯もチョコをもらう人間。
やはし、一筋縄では届かない。

さりげなく電話して好みや趣味を聞かなければ…


「ねぇ。どんなチョコとか好きなの?」


「んー…大き目のヤツとかさ」



曰く、手作りじゃなくてもOKなんだけど、
特製なんかだったら最高

なんだそうだ。


そうか。  

…大き目のヤツね…。


ハイ。
すぐお菓子屋さんに電話したですよ。


出来るだけ大きいヤツを送って
ライバルに差をつけなくては・・・(汗)


カ:「すいません、
   チョコレートを作って頂きたいんですけど」

店:「どんな感じでですか?」

カ:「えーと、大きめで」

店:「どのくらいの大きさですか?」


カ:「お金はいくらかかってもかまいませんので出来るだけ

…大き目のヤツ

お願い致します」


店:「……大き目ですね…。(汗)」


もはやこの段階でどうなるかなど考えもしないで
発注してしまうわたし。


ダンボール5個分のチョコに勝たなければ意味が無い。


やはり、わたしは、彼にとっての
「本命」
なのであるから(汗)

恐るべし、負けたくない女心(汗)


一応念のため、コツコツ貯めた貯金から20万程を下ろす。

(↑もはや感覚が違う)


さぁ、用意は万全。


来やがれライバル!



一週間後、お店からの電話が!




店:「出来ました」

カ:「で、どのくらいの大きさで?」

店:「ものすごく気をつかいましたよ!
   でも、納得のいくようなものが出来ました!
   大きさは…




縦 いちめーとる

横 はちじゅっせんち




…ですが、まだ小さいですか?」


カ:「いえ、それ以上は結構です(汗)」




やべぇ でかすぎ(汗)

ま。いいか(汗)


彼氏に電話する。
当時彼は勤務の兼ね合いで寮に住んでいた。


「あのね。特製のチョコ作ってもらったの。
でもね、でもね、
できたら…

あなただけで食べてくれる?
(はーと)」


彼:「バカだなァ。他のチョコと違って、キミのは

僕一人で食べるよ?」



よっしゃ、言ったな。言ったな?

じゃ、食えよ?残さず、何日かかっても食えよ?

すぐさまお菓子屋に電話して住所を告げる。



カ:「バレンタインに間に合うように、
   ここに送ってください」

店:「あ、そうですか。それじゃぁ、
   送料はサービスしておきますね。

   ではお品代 5万円振り込んでくださいね」




ああ、5万。そんなものであろう。
納得しつつ電話を切ってひとしきり満足する。

これで彼の愛は一人じめ。
ふ、ふふふふふふふふ・・・・・・・。


しかし、、、、落とし穴
があった事にこの時のわたしは気付かない(汗)

バレンタイン当日。

彼からの電話が来ない。


変だな?

当直なのかな?

次の日。

まだ来ない。


変だな?

そう思っていたら、彼からの電話。


彼:「チョコありがとう。ちゃんとついたよ。そして大きくて

すげぇ驚いたよ?」


ふっふっふ。そうであろう。なんせ5万もかかってますでな。


カ:「で、ちゃんと自分で食べてくれた?」

彼:「いや(汗)、みんなで少しづつ削って食ってる」

カ:「アタシの愛をみんなで食ってるのかいっ!!(怒」


彼:「あのなぁ。。。。これ一つで
   人が殺せる言うくらい大きいんだゾ?
   たぶん、、、、


一生かかっても
食うだけの量より多すぎ(汗)」



へ?だって、、、ただのハート型の板チョコじゃん。
いくら大きくたって、そんなの食べきれるじゃん。


いぶかしがるわたしに切々と解説する彼。
その話の裏にはお菓子屋さんの思いやりがあったのだ。


当時、彼のところに
普通よりかなり大きめの小包が届いた。

「また出版社経由のチョコなのかなぁ?」

彼は当時、
某出版社の雑誌の投稿覧の常連でかなり人気があった。


「おい、またお前チョコじゃねえのか?
いいなー人気者は」

先輩がはやしたてる。

「彼女からじゃん。へっへ。いいねぇ愛の大きさかい?」

ふざけてダンボールを持とうとした先輩の顔色が変わる。

「ウッ、なんだこの重さは……(汗)」

へ?チョコだけじゃないんかね?
不思議がる彼。


ダンボールを開けた。
うやうやしく現れる箱。赤いリボン。

だが大きい(汗)


「早く開けろよ、俺らにも分けてくれるんだろ?」

開けた箱。そこには・・・


縦 いちめーとる

横 はちじゅっせんち

厚み じゅうごせんち


の立派なチョコケーキが!!


色めきたつ社員寮。

「おーケーキだ!」

「おいでっかいなぁ!!!」

「なぁ。誰か包丁持って来いよ。わけて食おうぜ」

わらわらと集まる同僚。


「アイツ、言ってなかったけどケーキにしたんだな。」

ちょっと照れる彼。

「包丁持ってきたぞー!!」

「お、切ろうぜ」

ガチッ

ガチって????・・・・・・・・・・・・・・(汗)



中まで全部チョコだ(汗)!!


「そんなもんが全部食えたら、
俺、こんなとこで
こんな人生送ってないわい!」


あなたの言うのもごもっとも(汗)


どうやらお菓子屋さんがバレンタインのチョコなんで
割れたらたいへんと・・・・


厚みをつけたらしい(汗)


そらぁ、割れないだろうよ(汗)

割れてたまるか。

つーかもう少し考えてもらいたかった(泣)

あわれその時のチョコは
寮のすみっこに置かれ
みんなが気が向いた時に
削って食べるおやつになったらしい

しかし、、、、しまいには飽きられて
最後は
捨てられてしまったらしい・・・。




みなさん。
気合と愛は別物です。

今年のバレンタイン、がんばって下さい


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