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天国へ

初めて、身近な人が、新型コロナウィルスによって、天国へ旅立った。

チェコ人の夫の叔母さん。

夫のお母さんのお姉さん。

プラハから378㎞離れたモラヴィア地方の山間の小さな村に住んでいた。

夏は緑が濃く。

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冬は雪深く。

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私たちにとっても、子どもにとっても、素晴らしい環境だった。

将来、こういうところに住みたいねという話を夫としたことがある。


叔母さんのお家には、3度ほど訪れている。

1度目は、2007年夏、夫と友達関係だった時。

車で片道5時間かけて行ったのだが、その道中、内心わたしは「なぜそんなところに連れて行かれるのだろう」と思っていた。

今思えば、夫がわたしにチェコの自然を見せたかったのかな、と思った。

2度目と3度目は、2018年の夏と冬、息子を連れて行った。

その冬に会ったのが最後となった。

でも、息子を連れて会いに行くことができて良かったと思う。


聞くところによれば、チェコの12月6日の伝統行事で、叔母たちは近所の子どもたちにお菓子を配って回ったとか。

マスクをせずに。

「マスクをしていれば」

「お菓子を配って回らなければ」

と悔やまれる。

ほんとに。

コロナさえなければ。。。とも思うが。


チェコでは、10%くらいの人しかマスクをしていないそう。

チェコは今100万人当たりの感染者数が世界一となっているらしい。

「なぜ、マスクをしなきゃいけないんだー!」

「なぜ、レストランをクローズしなきゃいけないんだー!」

とデモが起こるほどだそう。

いや。

マスクしないからやろ!

マスクしようよ!


亡くなった叔母さんは、娘さんと息子さんを亡くしているので、天国で再会できるであろうと思うと、少し心がホッとする。

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またいつか天国で会いましょう。

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