キューバ #1 / 念願のキューバ
2時間前にベットに入ったばかりなのにもう目覚ましが鳴る。寝たのか寝てないのかもわからない。
昨日洗濯して乾かしていた洋服をスーツケースに放り込んでシャワーを浴びた。マイアミは午前4時半。後30分で出発だ。
一緒に旅するメンバーのうち1人は遊びに行ったまま、まだホテルに帰ってきていない。出発の時間に着くらしいけど3分で出れるというから待つことにした。
外はまだ暗くて機能していない頭で時間を計算したけどあんまりうまくいかなかった。
結局遅刻してきた彼が車に乗り込んだのはしばらく経ってからで、もし間に合わなかったらこのままマイアミにいるのも手だななんて思いながら車のシートにうずくまって目を閉じる。
早朝にも関わらず混雑している空港に「あ、本当に間に合わないかも」と思ったのはいらぬ心配だった。スムーズに進み先にセキュリティーチェックをパスした私は、しぼりたてだというのオレンジジュースを片手にゲートへ向かった。
そこで電話が鳴る。
「あいつに会った?」
「ん?一緒だと思ってたよ」
「見当たらなくて何度も電話してるんだけど出ないんだよ」
「えー、なんかあったかな?」
「どうだろう…とりあえずゲートで会おう」
当人からの連絡。なんと、パスポートが無いらしい(笑)ホテルに忘れたか、乗ってきたUberに忘れたか。
Uberのドライバーに電話すると座席の下に落ちていたらしく、外で待ってくれていた。まとまった現金とのセットだったというのになんて優しいドライバーなんだろう。
バタバタしながらもなんとか全員 機内に乗り込み一安心。
向かう先はキューバ。
メキシコ・カンクンでの乗り換えではあまりの天気の良さに「あれ?もうカンクーンでもいっか?」なんて冗談言いながらハバナまで飛んだ。
キューバはずっと行きたかった場所。カラフルな街並みやクラシックカー、美しいビーチ。歴史的にも興味深い国でいつか必ず行くと心に決めていた。
日本から行くとかなり遠いので今回のマイアミメンバーに「そこからキューバどう?」と持ちかけて、タイミングの合った2人と大人の遠足。
マイアミからカンクンまで2時間弱、カンクンからハバナまで1時間ちょっと、あっという間に着いた。久しぶりに勝手のわからない国に少しドキドキしながらも、ものすごくワクワクしていた。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?