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香港 / #1 はじめての香港


いつものごとくギリギリにパッキングを済ませて寝ぼけながら空港へ。

向かう先は香港。
前に1度だけ出張で行ったことがあるけど、仕事場に缶詰で1歩も街に出れず行ったことすら忘れてた。

だからこれが初の香港。

日本から香港までは約5時間。
時差は1時間ほどで気候は1年を通して暖かい。

今回はずっと行ってみたかったArt Basel(アート・バーゼル)の香港バージョンに友達達が参加するとのことでそこに便乗したのだ。

まだ日も昇りきらない朝5時過ぎに空港からタクシーに乗ってホテルがある上環に向かう。

行き先別に色が違うタクシーの車体は古く、ドライバーのぶっきらぼうな対応とアグレッシブな運転に「ああ、旅に来たな」とワクワクする私は、日本にいるときの通常モードから旅先のサバイバルモードに少しずつシフトチェンジしていった。

香港といえばカジノで有名なマカオもあるし高層ビルが立ち並ぶ「派手なビジネスの街」っていうイメージだったけど、街並みだけ見ていると結構ノスタルジックで親しみやすい。

建物は上に上に伸びていて、古いものとガラス張りの新しいものとのコントラストが激しく、なんだか「元々住んでいた住人と未来からやってきた新しい人種が戦う」みたいなSF映画に出てきそうなビジュアルだ。

空港から街までは1時間弱。

私は先に現地入りしていた友達のステイ先にクラッシュさせてもらう形だったから良かったけど、夜便の場合は早朝に着くのでホテルのアーリーチェックインをアレンジしておくといいと思う。

早く歩き回りたいところだったけどひとまず仮眠。

9時過ぎに目を覚まし部屋の窓から外を見ると人や車が行き交い活気に溢れていた。

支度を済ませてランチに向かう。

右も左もわからない香港で頼りだったのは現地の友達や香港によく行くという友達からもらう情報で、初めての割には結構 楽しめたんじゃないかなと思う。

私たちのホテルは中華料理の出汁に使うような海鮮乾物のお店に囲まれていて、外に出るとそれらのものを山ほど乗せた台車を押すお兄さんたちと何度もすれ違った。

散歩がてら歩いてレストランに向かう15分足らずの間に私は香港が大好きになった。

感覚でいうとNYに似ているこの街は今っぽいお店やレストランから、昔ながらのクラシックな場所までいろんなものがぎゅっと詰まっていて歩いているだけで楽しい。

小さな路地が入り組んでいて角を曲がるたびに探検しているかのようだった。
ビジネスの盛んな街だけに、いろんな人種の人がいてそこもNYに似ていた。

最新をビルを除けば他の建物は比較的古くなんだか懐かしさを感じさせる。

多くの建物に足場が組まれて工事中の感じもNYっぽい。

香港ではその足場が竹でできているところが大きな違いだった。

向かったエリアはSOHOと呼ばれ空き家になっていた工場や倉庫をデザイナーやアーティストがアトリエやスタジオとして利用するようになってから栄始めたそうで、現に私たちが食事を摂ったのは警察官の家族宿舎を改装してできたというPMQ元創方内にあるカフェ。

香港は本当にご飯が美味しくてそれも大きな街の魅力。
ベジタリアンのオプションも豊富で嬉しかった。

午後は目的のArt Baselに向かった。

続く

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