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モッシュとダイブ

ロックバンドマンですが
「モッシュ・ダイブしたくて仕方ない人」
の気持ちは、正直なところ私には分かりません。

LIVE鑑賞の目的は
「モッシュやダイブをしに行くこと」
ではないと思うからです。

また、
「ライブハウスやフェスは、
自分を自由に表現できる場所。」
というような考え方をお客様が持つことも、
よく分かりません。

音楽は誰でも楽しめるものですし、
他の人に迷惑を掛けなければ
楽しみ方はある程度自由です。

ただ、LIVEはあくまでも演者がステージで表現している音楽やパフォーマンスを楽しみに行く場であって、
お客様が自己表現する場所ではないと思います。

逆にいうと、人に迷惑かけなければ、
ライブハウスやフェスという場でなくても、
社会での自己表現は日頃から自由です。

もちろん、
凄すぎる演奏を目の当たりにしたら、
身体の内側から湧き上がるものがあって、
堪らなく興奮するのは分かります。

音楽にはそういう力はあると思う。

ただ、
どんなファッションで行っても良いけど、
周りに危害を加える行為はダメですし、
そこはその場にいる人それぞれが、
ルールを守ってお互いを尊重し合うべきだと考えます。


モッシュ・ダイブは、
会場や主催が禁止してたら、
禁止なものは禁止です。

「暗黙のルールで、盛り上がって自然発生的に起きたら仕方ない」とは思いません。
ルールを設けていることには理由があります。
その大半は、安全上の観点である事を忘れてはいけません。

主催が特に禁止などアナウンスしていなかったり、容認してたとしても、雰囲気的にモッシュ・ダイブが難しい状況の時は、やらないで欲しいです。

例えば、

ダイブしたくても前方に人が少ないなら、危ないからやっちゃダメ。
受け止めてもらえずそのまま床に落下します。
めちゃくちゃ危険です。

前方に人が多くても女性客ばかりだったら危ないからやっちゃダメ。
これは、体格と腕力や筋力が男性に比べて圧倒的に違うからで、男女差別ではありません。

前方に屈強な男性が多くても、雰囲気や盛り上がり方などに必然性がなければやっちゃダメ。
ライブの雰囲気をぶち壊しちゃうかもしれないです。

そもそもダイブもモッシュも、慣れてなくて下手な人はやっちゃダメ。
怪我したり怪我させたりするからです。

などが挙げられます。

細かいこと言えば、
硬い靴でダイブしたら危ないから、スニーカーじゃないとダメ。
鋲のついたジャケットやベルトを身につけたまま飛ぶのも危ないからダメ。
といった、受け止める側への配慮についても考えて欲しいです。

また、
ダイブ・モッシュが発生しやすいライブだと知らなくて、たまたまチケットの整理番号が早かったから、前の方にいる若い女の子とかもいるでしょう。
そういう子がいたら周りが協力して助けてあげて欲しいです。

他にも挙げたらキリがないですが、
LIVE鑑賞の仕方は、
何度も足を運んで、
経験を積み、
色んなバンドのLIVEを観ながら、
肌で感じて覚えていくものです。

それなのに、周りが見えていなかったり、雰囲気を察知できない人がいます。
個性を履き違えて自分本位な人がいます。

そんな人には、周りが優しく、時には厳しく教えてあげるのも、LIVE文化のひとつだと思います。

もちろん、モッシュ・ダイブが完全になくなれば良いとは思っていません。

メロコアパンクバンドの野外フェスのLIVEで、ダイバーが軽やかにオーディエンスの波を転がっている風景は、どこか爽やかで清々しいものがあるのも事実です。

まあ、結論、
ルールは守ろう。
下手なら飛ぶのはやめましょう。
助け合おう。

です。

モッシュ・ダイブをしなくても、
貴方が心の底から楽しいんでいるのなら、

その場で拳振り上げて、
一生懸命にステージを熱く見つめてるだけで、
演者に貴方の興奮と盛り上がりは伝わります。

ステージには、
皆さんが思っているよりも、
沢山のものが届くし、伝わる。
ステージからは全部観えています。

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