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宝塚観劇記 星組『ロミオとジュリエット』2

ふたつの瞳に星が輝く

もうひとつの瞳~それはもちろん舞空瞳


もう賛辞と感嘆しかない~賛辞編

場面場面の演技がどうとか、表情がどうとか、そんなレベルの賛辞ではない。
舞台上の舞空瞳には何一つ「残念なところ」がない。
これを完璧という。
容貌、スタイル、演技、歌、ダンス!
少女度数が極めて高いが、子供っぽいわけではなく、礼真琴と対等な娘として存在する。
娘感をちゃんと発しながらも、マダム度数はゼロ。
さらに、トップスターより小顔!これは稀有のできごと。
礼真琴がトップスターであるこの時に、舞空瞳が宝塚歌劇団に在籍していたことを寿(ことほ)ぎたい。

感嘆編~きりがないから少しだけ

瞳の中に星がある
少女漫画に出てくる女子は瞳が輝いていたが、同じように舞空さんの瞳の中に星がまたたいている。比喩ではない。みんな気づいているでしょ!

何度みても同じつぶやき
「ホント可愛い!」彼女が登場するたびに、思わず口からついてでる声。名古屋グランパスエイトの浅野選手(舞空パパ)のファンだったTは、さらに「あの浅野選手にこんな子が・・・」とつぶやいている。(私の勘違い。礼真琴のお父さんでしたね)

ヘビーローテ記録更新の予感
フィナーレのデュエットダンス。
二人の素早い動きがピタリ合う、息を呑む美しさ。これほど美しいダンスを見たことがあったか? 舞空さんは、踊りながら正面を見て笑顔だよ!
こんなダンスは宝塚でしか見られないが、宝塚でもなかなかお目にかかれるものではないのだ。
礼真琴のジャンプが、空中で静止していた。スゲ~! こんな事ができるのだ。大劇場では舞空瞳さんばかり追っていたので、全然気が付かなかった。礼さん、ごめんなさい。

以後ロミジュリは封印

舞空瞳が星に来る時点で、ファンはロミジュリ再演を予想し、また期待もしていた。そして礼・舞空コンビのロミジュリは予想を超える傑作となった。
が、あまりにも出来が良すぎたので、歌劇団は以後ロミジュリを封印する。これ以後、再演を重ねても、「2021年の星のロミジュリに比べれば・・・」とファンから言われるのは確実、不評による客の不入りも予想されるので怖くて再演できません。望海風斗と真彩希帆の『ファントム』を体験した私達は、これよりお歌の上手くない『ファントム』に耐えられないでしょ。同じです。舞空ジュリエットを目にした私達は、これから先、劣化したジュリエットなんか観たくありません。
なにより、劇団がロミジュリ再演を決めたら、トップ娘役はプレッシャーに耐えかねて次々と退団するにちがいない。
ドル箱のロミジュリをこの先再演する手段は2つ。
ひとつは、今回のロミジュリを観劇した私達が、この体験を忘れる日を根気よく待つ。『PUCK』作戦です。涼風真世、麻乃佳世、天海祐希の『PUCK』を再演するのに時間を要したのはこれ。朝海ひかるトップ時代に再演を求める声は高まったが、それでも劇団は見送った。龍真咲、愛希れいかまで、待たねばなりませんでした。
もうひとつは、「花總まり」作戦。おわかりですね。「花總さん、いくらなんでも長いよね」と言われ始めた頃、Tが宙組を見に行った。2階席から見ていたら、すごくスタイルが良くて可愛い子が出てきて歌い始めた。「花總さんじゃなくても、若くて素晴らしい子がいるじゃない」と思って、オペラでよく見たら、花總まりだったって。
つまり、花總まりを超える者は、花總まりしかいなかった。今ようやく、花總まりを超える娘役、舞空瞳が現れた。しかし、舞空瞳を超える者は舞空瞳しかいない、というお話。(以上妄想編でした)


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