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中2 │ 校内の理科自然研究/金賞

2021年09月20日 14歳 中学2年生

夏休みをまるまるかけて取り組んだ理科自然研究が、
校内で金賞をいただきました。

研究目的

僕は、ワンダーフォーゲル部に所属している。家族も登⼭が好きなので、部活でもプライベートでもよく⼭に登る。以前、⽗から「紫外線を浴びると疲れやすくなるので、夏でも⻑袖を着た⽅が良い」と教わった。調べてみると、紫外線は浴びすぎると⼈体に悪影響を及ぼすだけでなく、物を劣化させることもあるらしい。つまり、⼤⾃然の中で無防備になるアウトドアの環境では、⾼い紫外線対策が必要だと⾔える。実際アウトドア店に⾏くと、⾐類やテントなど⼈を守るものだけでなく、リュックサックやテーブルなどにもUVカットの表⽰がついている。それらのことからも、屋外での紫外線対策がいかに必要不可⽋なのかがわかる。

▶紫外線は⽇常⽣活にも悪影響を及ぼすのではないか?

近年、成層圏オゾンの減少により、地上に届く紫外線の量が年々増加しつつ
ある。今後、紫外線対策はアウトドアだけでなく、⽇常⽣活の⾄る所でも必要不可⽋になることが予測できる。そうなると近い将来、天気予報のように紫外線量をチェックする事が当たり前になる⽇が来るのではないだろうか。

▶『海洋プラスチック問題』は考えなくていいのか?

先⽇WEBの記事で、「海に流れ出てしまったマイクロプラスチックのうち、3割が合成繊維を洗濯する時に流れ出たものである」ということを知った。改めて洗濯表⽰を⾒ると、⾼機能な服ほど合成繊維だった。それを知って僕の中で疑問が⽣まれた。登⼭の⼼得として環境保護は当たり前だ。⼭のトイレはバイオトイレが多く、⽣態系を壊さないため⼝をゆすいだ⽔ですら吐き出す事ができない。なのに、もし⾬に打たれたテントや⾐類から微量でもマイクロプラスチックが流れて出ているのであれば、アウトドア=環境汚染している事になっているのではないか?

▶紫外線に強くて持続可能な天然繊維はないか?

昔は綿100%のテントが使われていたが、綿は吸⽔性が⾼いうえに重く実⽤的ではない。最近では「ポリコットン」という天然コットンと合成ポリエステル繊維の混紡⽣地で作られた、「環境に優しい」をテーマにしたテントやタープが複数のメーカーから販売されている。しかし、綿花の栽培に⼤量の⽔が必要であることや、⼤勢の⼿作業が必要であることなど、環境的にも社会的にも課題が多い。綿以外の天然繊維で、潜在能⼒が⾼いものはないだろうか。

そのような疑問から、紫外線量を測定できる装置を製作し、どの天然繊維が⼀番紫外線をカットするのか!を調べてみようと思った。