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変なシリーズ:「不思議な家と僕がオバケになるまで」第十一話

【前書き】

皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。

「悪魔と青年が紡ぐお話を、シリーズとして書いたら。」
十一話です。エスカレーターって東京万博からだったんですね。

少しの間でも、お楽しみ頂けていることを願います。


【不思議な家と僕がオバケになるまで】第十一話
「不思議なエスカレーター」

作:カナモノユウキ


《登場人物》
・きつね 心の悪魔「アコ」と共に過ごしている青年。
・アコ  元夜更かしの悪魔、現在は心の穴を埋める心の悪魔としてきつねに寄り添っている。

そう言えばオバケさんってジェットコースター乗ったことあります?
僕、遊園地とかが元々苦手だったんですけど…。


「よし!そしたら~どこの階に上がろうかんなぁ~。」
「うわぁ…凄い、エスカレーターがずらりと並んでる。二階に上がるだけなのに凄い数だね。」
「え?ちげーよ、この五十六のエスカレーターはそれぞれ場所は違うぜ?こっちは49階行きで、こっちは三階だな。」
「あ、え?これ全部違う階に行くの?エレベーターとかないの?」
「エレベーターはこの階造った時代にはまだ無かったんだろうなぁ~。
56階まで上がったらあるみたいだぜ?もうそこまで行っちまうか?順当に二階から見てくか?」
「じゃ、じゃあね…二階から見たいな。何て言うか、そこまで急いでないし。」

その時は聞かなかったですけどね、エスカレーターって確か東京万博で初めて日本にやって来たものらしくて。
開催された年が確か1914年だから…この建物100年以上前からってことですよね?
というか、エスカレーターが日本に来る前からって考えると更に…あぁもう考えない方がイイですね。


「だよなぁ~!じゃあ二階は~…あ~これだこれ!よし!行こうぜ二階によ~。」

《エスカレーターに乗り二階へ向かうアコときつね。》

「何か普通のエスカ…ねぇアコ、これさ…今上がってるんだよね?」
「お!気付くのはえーなぁ!ここはよ、感覚が変になるのがウリなんだよ~。上がってんだか下がってんだかってな!」
「何か、動くシーソーみたいな…ゆるいジェットコースターみたいな…感覚が、ちょっと…。」
「これがまた楽しいだろうがよ!何か魔界の公園にある遊具みたいでいいんだよ!」
「…慣れるまで、ちょっと…大変そうだねこれは。…まだ着かないの?」
「あぁ、ちょっと長めに楽しめる様に造られてるからな!もうちょい楽しめるぞ!」
「そうかぁ…、中々に判断間違えたかもしれない…。」
「お~!着いたぞきつね!おい、大丈夫か?」
「ちょっと…休んで、いいかな。」
「おいおい軟弱だなぁ~…まぁいいか!じゃあちょっと休憩しようかねぇ~。」

凄かったですよ…なんか平衡感覚がおかしくなると言うか、抽象画の中に迷い込んだような感覚と言うか。
エレベーターであんな経験できるのも、まぁ不思議な家あってですよね!
…その後ですよね、本当に初めてアナタに出会ったのは…。



続く


【あとがき】

最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。

あの、デパートに行ったときどっち乗ります?
エスカレーター?エレベーター?

僕はエスカレーター派です、理由は…なんか好きなんですよ。
あの動く足場が、上がったり下がったり。
長いエスカレーターとかめちゃくちゃ好みです。

あの千歳空港とかにあるヤツとか。
スカイツリーとかにも、確かありますよね?

…まぁ、それだけなんですけどね。

では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。

カナモノユウキ


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