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変なシリーズ:「不思議な家と僕がオバケになるまで」第八話

【前書き】

皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。

「悪魔と青年が紡ぐお話を、シリーズとして書いたら。」
八話です。全然関係ないけど、この話をスタートさせた時期から引っ越しが決まりました。

少しの間でも、お楽しみ頂けていることを願います。


【不思議な家と僕がオバケになるまで】第八話
「魔法陣の部屋」

作:カナモノユウキ


《登場人物》
・きつね 心の悪魔「アコ」と共に過ごしている青年。
・アコ  元夜更かしの悪魔、現在は心の穴を埋める心の悪魔としてきつねに寄り添っている。

そう言えば、〝魔女〟って…人なのか魔物か何なのかって。
いつも考えるんですけど、答えは出ないんですよね…どっちだと思います?


「この部屋は何か落書きか?あ…これ魔法陣か!魔法陣だらけの部屋…何かつまんねーなぁ。」
「…白黒の部屋とは違うけど、さっきのこともあるし、何かあるよね。」
「そうだなぁ~。ん?」

《アコが触った壁の魔法陣が発動して音と共にテレビが現れる。》

「おわぁ!て、テレビか?」
「何か、年代物の古いテレビだね…。お?」

《キツネの足元からソファーが現れる。》

「おお!こっちはソファーだ。」
「なーるほどなぁ~、この部屋は魔法陣に色々収納してるみてーだな!」
「このびっしり書かれた落書きっぽいの…全部そうなんだ、何が隠されてるんだろう。」

床下収納とか、クローゼットにしまったりとか。
収納方法はそれぞれだとは思ってたんですけどね、魔法陣ってそういう使い方出来るんだ!って。
ここも中々に個性的だなって思いましたね。


「こっちはなんだろうなぁ~。《触れた場所から風が吹いた。》ふぉ~!涼しい~!風が出て来たぜ!」
「じゃあこっちは…《触れると温かい日差しを感じた。》わぁ、何かおひさまみたいにポカポカする。」
「おもしれえぞこの部屋!なぁきつね!この部屋にしちまえよ!」
「慣れるまで大変そうだけど、悪くないかもね…こっちは何だろう。《触れると不正解の音が鳴る。》え?」

本当に面白いなって思ったんですよ?
なんだかビックリ箱みたいで、でも…流石にびっくりしすぎたんですよね…アレは。


《アコにタライが落ちる。》イッテェ!なんだぁ!?俺様にタライが落ちて来たぞ!?」
「え、ハズレってことかな…。」
「ちくしょおおお、じゃあコレはどうなんだよ!《再度不正解の音が鳴る。》お?」
《火炎が出て来てきつねが燃えそうになる。》わあああ!…え?何、炎が噴き出たよ。」
「危ねぇなぁ!こんなか、ハズレもあんのかよ。」

タライも嫌でしたけど、燃やされそうになるのはもう一発アウトじゃないですか…。
流石に危なすぎてダメですよね。

「一筋縄じゃ行かないな本当に…それに、何か凄い疲れて来た。」
「あ?おわぁ!そうだわ、この魔法陣きつねと俺様の体力吸って発動してるわ!」
「…魔法陣から何が出るか分からない、出すだけで疲れる…ここも、やめとこうか。はぁ…次行こう。」

魔法陣で疲れやすくて、ハズレ引いたら死にかけるって…どんな方が前に住んでいたんだか。

僕は、魔女だと思っているんですけどね…あ、魔女っで人なんですかね?




続く


【あとがき】

最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。

ドラゴンボールのホイポイカプセルとか、魔法陣グルグルの魔法陣とか。
何かやけに好きだったんですよね。

この部屋の主だった方も、そういうのが好きでこんな部屋にしたのかなとか。そんな妄想してたら楽しくて。

この先も色んな部屋を妄想して行きたいなって。
勝手に楽しくなってます。

では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。

カナモノユウキ


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