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「現状維持」に拘る理由

2022の目標は「現状維持」

端的にいうと、しっかり達成。
(何をどう達成したかはここでは省きます)
そして、2023の目標も「現状維持」である。

細かい目標を立ててそれをこなしていく皆さんには少し理解され難いかもしれないので、私が「現状維持」に拘る理由を述べていく。

自分の性格は自分が一番よく分かっている。
その上で、私に一番ハマる目標が「現状維持」なのだ。

私は目の前にあることをめんどくさいと思っているタイプである。
しかし責任感はなぜか強めに持っているので、最終的にはしっかり終わらせる。
デザイナーという職業柄というのもあるが納期を落とすことが本当に嫌いだ。
人をがっかりさせるのも嫌だし、常に期待に応えていたい。
でも本来抱えてる気持ちは「めんどくさい」なのだ。

そして開き直りも早い。
私だって過去、これをやる!あれをやる!と目標を立てた時期があった。
結果、一つの目標を達成できずにいると開き直ってしまい、あれもこれもとはいかなくなる。
やる気になって形から入ってもやらずにいると開き直る。
「まいっか」な自分が恐ろしいほど頻繁に登場し、周りから見たら口だけ人間になる。

私は「めんどくさい」と「まいっか」で出来ている人間なのである。

いつだってまいっかめんどくさい

しかし、長年自分を客観的に見つめていると上記で述べた「(仕事に対しては)責任感がある」「人をがっかりさせたくない」に加え「負けず嫌い」「ハマったことは狂ったようにやる」「本能のままにコツコツ積み重ねる」など自分の違う一面が垣間見えてくる。

「負けず嫌い」でいうと、駆け出しのデザイナーだった当初は、こういうデザインができるようになりたい。こういう人になりたい。他の同じ年代の人に負けたくない。私のデザインが一番でいたい。こんな想いが確実にあった。

とは言っても、ハマればハマるほど隣の芝生が青い。
周りを見ればすごい人がいすぎてキリがない。
「負けず嫌い」の人間は、負けると凹む。
負けん気の強さはあるが、すごい人たちと張り合っていたら精神が削がれる。

それを回避するために私がやったことは
負けず嫌いの矢を、過去の自分に向けることと、周りがやらないことの精度を上げていくことだった。

これはそうしよう!と思い立ってやったことではなく、心の健康を保つために無意識に行動した結果である。

思えば、中学でバスケ部に入った時もそうだった。
バスケ部の全員がミニバス出身。私はスラダンを見てバスケやりた〜いと入ってきたミーハー。入部した時から差は歴然だったのだ。
「負けたくないけど勝てる訳ない」

でもバスケを好きだった私は、ひたすらゴール下のシュート練習に明け暮れた。「今日は昨日より入った」「明日はもっと上手くやれる」と、同じシュートを何回も、何回も、何回も。
テクニックはなかったけど、得意分野である足の速さや持久力もつけ、試合中誰よりも走った。これは相手チームからしたらだいぶ煩わしかったと思う。試合後半なのに、めっちゃ走ってくる奴いるから。おかげで1km(持久走)を3分半で走れるようになり、学校代表の駅伝選手に選ばれた。

スラダンおもしろかったね

これは高校に入ったダンス部でも同じ。
途中入部だったので他の部員の数倍近く練習に時間を費やし、気づいたら将来はダンサーを目指そうとか思った時期もあるくらい一番上手くなっていた。

忘れちゃいけないのは、いずれも「バスケが好き」「ダンスが好き」この気持ちがしっかりあったからこその行動であるということ。
ピアノは10年くらい習ってたけど好きじゃなかったからやめたし、好きじゃないことに関しては「めんどくさい」「まいっか」な私が現れる。勉強もそうだね。あはは。(地頭は良いからね、まいっか)

話を元に戻すと、負けず嫌いの矛先を過去の自分へ向けることは今まで自分がそうやって生きてきたからこその自然な行動のように思う。
そして私は、クライアントとの対話やコミュニケーションをかなり積極的に行い精度を上げていった。
ただのいちデザイナーが、なんかめちゃめちゃグイグイくるんだが。と当時のクライアントさんは思っていたかもしれない。ごめんなさい。

元々物怖じしない性格ではあったが、どんな立場の人に対してもどんな状況に置かれてもまるで緊張しない自分を発見した。
これが「いつか独立しよう」と思ったきっかけでもある。
たぶんやっていけるという自信。
漠然とではなく、こういった積み重ねでやっていけるわと思い、今は業務委託を含むフリーランスだ。最高だ。

(私のnoteはいつも話が脱線してしまう。なんで。)

要は、私の「めんどくさい」「まいっか」な性格上、
細かい指標を定める、よりも楽しい・面白いという気持ちを優先し目標に向かって、過去の自分に負けないという意識で一歩一歩確実に進むという方法が一番しっくりきたのだ。
現状維持とはそういうことだ。

目標に向かって指標を立ててしまうと「めんどくさい」がこんにちはしてしまう。指標を落としても「まいっか」がこんにちは。
そんな人は、過去の自分を絶対に下回らない。という根性で突き進んでみたらどうかなと思う。

あと地に足をつけて、目の前のことをちゃんとやること。
目標ばっかり先行して、目の前にあることを出来てない人が多いなぁと思う。(これは目標達成に対するスタイルの違いに限らず。)
ああしたい、こうしたい、と目標はたくさんあるのに、やってることとの筋が通ってない、ふわふわしてて齟齬が生まれてる感じ。

嵐の大野さんと翔さんの名言を置いておきますね。

「今、目の前にあることを頑張れないやつが、何を頑張れるんだ。」(大野)
「二段三段跳びなんてあり得ない。飛びつく暇があったら努力してた方がよっぽど近道」(櫻井)

地に足をつけて、誠実に努力を重ねていきたい。

私にとって現状維持は、
目の前のことを頑張り、過去の自分を超え続け、
人を幸せにして、ずっと応援される
嵐のような人になるということを含むのだ。

いつしか誰かの尊い存在になれますように。

とは言えですね、毎月・毎日目標を立てて自分を追い込んで実践していくスタイルができる方々のことは、ほんっとうに尊敬しています。
そっちの方が確実です(笑)
前述のように私は目標を達成できずとも、まいっか〜と鼻をほじってしまいモチベーションがまるで保てないのでね。

頑張っているみなさんが、それぞれのスタイルで理想の自分になれますように!

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