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現実から離れて夢中になれた映画

父がガンになってから、ドラマや映画の内容に敏感になっている。

医療系、復讐もの、刑事ものなど、人の生死が関わっているものは、今までようにどこか関係のないところで起きていることのように思えない。


ドラマや映画のあらすじを見てから再生してるのに、登場人物が病気を抱えていたときは、停止ボタンを押した。

病気は身近なものだけど、今は辛い。ガンとはいえ、まだ検査中で診断がくだされてなくて、わからないことが多いから、不安だらけ。

そういうときは、無理して観ない!じゃあなにを観るかと迷ったら、ずっと好きで、何回も観てる映画が目に入った。


それは、ジュラシック・パークシリーズ。これを
観てるときの集中力は半端なかった。1つ目が終わると「次の観たい」と催促された。

父は倦怠感が強いのか、目を閉じてぐったり寝てることが多いのに、目を閉じることなく、5作目までノンストップで観ていた。

苦しさや倦怠感を、ほんの少しだけ忘れたようで映画の世界に夢中になって安心した。


無茶をして無人島に恐竜を復活させてコントロールしてるはずの恐竜に襲われてしまう。それでも「ジュラシックパークを完成させてやる」と意気込む。

自分も関係者のひとりになって無謀なことに挑戦しているような感じが楽しい。さらに、想像以上のことが起こるから目が離せない。


もう10回以上は見てるから、話の流れも結末も知ってるんだけど、それでもまた見たくなる。無謀な挑戦って現実を忘れて夢中になれるものなんだね。

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