「救う」とは
私のバイト先にいたパートのおばさん。とても好きでした。
でも、先月に突然やめてしまいました。
薄々そうなるなぁとは思っていました。理由もかなり明確に知っています。
ここに書くのも少しどうかと思いました。個人的すぎるし、もしこれを見ている人がいたらどう思うかが全く違うからです。
平たく言うと、やめた理由は職場環境ではありません。完全に家庭環境です。
バイトに行くたび、心配になりました。その人はとても優しい人です。故に人に悩みを話しません。他人に心配をかけたくない、という気持ちが強いのか仕事もとても丁寧にやっていました。
私はお話する度に様々なことを感じ取りました。なんとなく口調や表情などで心の奥底にある本当の気持ちが伝わってきます。
みんなの前では明るい人です。鈍い人だと変化には気づかないかもしれません。
どうしたらいいのか私なりに考えました。家庭事情に口出しはできません。人生経験のないただの大学生がアドバイスなどもってのほかです。
そこで、私の知識を最大限利用しようと思いました。実は私は大学で心理学を学んでいます。その知識をどうにか使えないかと試みようと思いましたが、だめでした。
心理学はカウンセラーのための学問ではありません。どういうメカニズムがあるのか、対処法や日常生活にどのように役立っているのかを学ぶだけです。カウンセラーになるには臨床心理学という別の学問があります。
そんな訳で私のできることは「話を聞く」ことだけでした。相手を否定しない。なるべく前向きな言葉を言う。それをすることで少しでも心が軽減されればいいなと思っていました。
事情を知っている人の中には家に乗り込んでまでその人を守ろうとした人もいました。それはそれでひとつの方法だと思います。職場の人みんなで守ろうとしていました。
それでもやめてしまいました。
いや、厳密に言うとやめさせられてしまったのだと思います。
守ることはできませんでした。
辛かったです。
でも、その人の方がもっと何倍も辛かったと思います。
行動も言動も縛られ、自由に見えてそうではない。悔しいです。でも、そういう人はたくさんいます。
だから、もっと勉強しようと思いました。心理学だけでなく様々なことを。
今までこんなに役に立ちたいと思ったことはありませんでした。
その人には少し悪いですが、経験できてよかったです。なぜなら、今後の目標が出来たからです。
経験はマイナスにはなりません。どんなことでもです。これらの出来事を前向きに捉えて現在は生活しています。
やめてしまってからしばらくは心に穴が空いていました。でも、私は埋めようとは思っていません。これからも埋めるつもりはありません。空いていることで忘れないし、もっと頑張ろうと思うからです。ちょっとやそっとの穴じゃ私のメンタルはへこたれたりしません。
目標に向かって1歩ずつ前進するのみです。
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