なまはげと道徳
秋田県男鹿市の「なまはげ」。
先日、この地域の伝統行事「なまはげせどまつり」に行ってきました。
その行事の中で、解説の方がおっしゃっていたことがとても印象深かったので、今回はその話をしたいと思います。
1.子供は、「なまはげ」で道徳を学んだ
この地域では、大晦日になると山からなまはげが下りてきて、家々を練り歩き、家の中で暴れまくるという伝統行事があります。
その行事が、地域の子供たちに道徳を学ばせることにつながっていた、というのです。
大晦日はこんな感じ
2.父親の威厳を学ぶ
なまはげが家にやってきて、「泣く子はいねが」と子供たちを戒めます。
そのとき、死に物狂いで父にしがみつき、父親も必死で子供をなまはげから守る。
その経験が、父親の家庭の中での威厳を知ることになり、家庭道徳、親を敬うことを学んでいくというわけです。
うちも、子供らが小さい頃は、言うこと聞かないときに「なまはげ呼ぶぞ」の一言で、粛清したりはしてました。
こちらは、一昨年前の大晦日に、私の社宅になまはげが来た動画です。
もう、完全にやられちゃってます 笑。
今は、なまはげに来て欲しい家は、事前に注文予約して、「家の中で暴れる」「玄関でやる」選択もできます。
当日は、夜になると、家の玄関でピンポーン♪
係の方が「なまはげ来てもいいすか?」と確認してから、ウォーとくる、紳士的な感じでした。
3.家族、兄弟の絆な大切さを学ぶ
なまはげに見つからないように、兄弟がいる場合は、いっしょに押入れなどに隠れて身を潜めます。
なまはげに見つかっても、兄弟はしっかり手を取り合い、互いに守り合う。もちろん泣き叫びながら。
家族、母親やじいさんばあさんも、子供たちがなまはげに連れていかれないよう、必死でなまはげをなだめる、そんな経験が家族の絆、一体感を作っていたのです。
最近、手をかけすぎて、物にも恵まれ、過保護に育った子供が多くいます。
大人を怖い存在だと認識しなくなってきたことを感じます。
学校の先生も、親も叱らない。叱らないで褒める。それが道徳教育としてかなりの弊害をもたらしていると考えるのは、飛躍しすぎでしょうか。偏った解釈でしょうか。
悪いことは悪い、大人は敬わなければならないというような、基本的な道徳を、山から下りてきた「なまはげ」が、1発で教育する効率的で効果的な授業は、これからの時代、とても重宝されるのかもしれませんね。
4.泣く子はいねがぁ(映画)
昨年公開された映画が、とても好調なようです。
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