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【本との出会い43】「トヨタで学んだ紙1枚で考え抜く技術」~動詞から動作へ。フレームという制限、枠が思考の負荷となり、本質を導き出すスキルが身につく~

なんでも「紙1枚」で仕事することが、大幅に生産性アップ、自己評価の向上、スキル習得につながるという考え方の本です。

私は、この著者、浅田すぐるさんの書籍、全量を読んでいます。
そして、実践(一部)しています。

ヒトの悩みの大半は、人間関係、コミュニケーション。

うまく伝わらないことで、どれだけのストレスがたまり、どれほどの成果機会を失っているか知れません。

極力、わかりやすく同意を得るための技法といては、このスキルはいまのところ、最良だと思っています。

1.トヨタで学んだ「紙1枚」で考え抜く技術とはどんな本?

結局、言いたいことは同じなんだと思います。

・問題解決には他者を動かすことが必要、他者を動かすには「動作」として伝える手段が必須。
・その手段を考え抜いて伝えるには、「フレーム」という制約で脳を使い、考え抜いたものでないと、信頼されない。
・「フレーム」には、「Why」(なぜ?)「What」(何が?)「How」(どうやって)を形式化し、思考を拡げ、絞ることでできる1枚を手段として使う。

そのスキルを習得するには、めんどくさがらず、ひたすら反復して「書く」という動作が大事。

と、理解しました。

理解するのではなく、「こうやってやる」にすることですが。

2.「紙1枚シリーズ」として前著を手に取りたくなる仕掛けがふんだんにある。

これまでの「紙1」も読んでいるのでわかるのですが、著者が言いたいのは「行動につながることを決めないと、いろいろ考えても無駄だよ」ということ。

では、どのように行動するのは、動作はなに?というのが、「エクセル1」などの紙1枚を使った技術です。

その技術を学ぶには、どうしても上記の図書を読む必要があります。
本書にも、いくらか書き方は記されていますが、絶対不足です。

本当に理解し、「動作」にするには、

の読了が必須だと、私は思います。

3.映画のような構成、エンドロールでWEBへ引き込み、メルマガ受講のリピーターを増やす戦略が見事

巻末にWEBへの案内があります。
「わかりやすく書物の要点をまとめた動画」「書き漏れていたこと」などと言われたら、登録して観てしまいます。

書籍とWEBを融合したマーケティング。見事です。

4.繰り返し述べられている「書くこと」「反復すること」の重要性。「動作」に込められているのは、「書くことを楽しめ」というメッセージ。


「紙」「ペン」は思考と仕事のための永遠の道具。だから書くことを楽しむために道具を楽しむことが反復の秘訣ではないかと思う。

もちろん、この本にそのようなことは書かれていません。

昔から、勉強といえば、その動作は「書く」ということが中心でした。
「書いて」暗記する。
要約を「書く」。

いまでこそ、「書く」という動作が「キーボードで入力する」に変わってきているようにも思いますが、それでも「書く」という行為は消えることなく、永遠に反復する「動作」なのだということは原則と思います。

そうあるならば、「書く」行為そのものに、「楽しさ」「充実感」が伴わないと持続可能性が低くなるでしょう。

ノートや筆記具が知識人のこだわりの道具として、いまよりも脚光をあびていくのではないでしょうか。


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