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チョコレート フレーバーホイール HARBAL/SPICY

IICCTのフレーバーホイールの3つ目は、左上のイエローの部分、ハーバル・スパイシーです。ハーブやスパイスのような風味という意味です。私がチョコレートのテースティングを始めたころ、その味わいの表現でフルーツの酸味などはすぐにわかりましたが、「スパイシーだね」という表現をされると「スパイシーってどういう味のことをスパイシーって言ってるんだろう?」とよくわかりませんでした。私と同じような方はたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思っています。

そんなちょっとイメージしづらいかもしれない、チョコレートの風味の要素、ハーバル&スパイシー。どんなものがあるか見てみましょう。

Cinnamon (シナモン)シナモンはスパイスの中では日本でもなじみの深いスパイスではないかと思います。ほとんどの方がシナモン味の何か、は召し上がったことがあると思うのでその味わいはご存知ではないかと思います。アップルパイやシナモンロールに使われていたりスパイスティー(チャイ)に使われていたり、ニッキ飴や八つ橋なんかも昔ながらのお菓子でありますね。正確にはカシアというものとシナモンと品種がいくつかあるようですが味わいの系統は同じような少し甘くて苦いような風味です。トモエサヴールで取り扱っているエリタージュのチョコレート、ベンチェ70%を初めて食べたときに、本当にカカオだけなのにシナモンのような味わいがある!とびっくりして輸入を決めた経緯があります。こういう味があるんだと理解することができた喜びがありましたので、ぜひトライしてみてください。また、このほかにも類似する香りとして、オールスパイス、スターアニス、アニス、カルダモン、ジンジャー、ナツメグ、タマリンド、タイムなどもこの甘くてちょっと苦いような風味の部類として考えますのでそのような味わいが感じるものもこちらで。

Capcium(dried) (唐辛子)ぴりっと辛い乾燥させた唐辛子。唐辛子には辛味だけでなく特有の香りもありますね。そんな風味を感じるものはこちらです。以前、ショコラトリーモランの限定生産チョコレートカメルーンはこの風味があったのでこれもまた、今まで見つけられなかった香りがあった!と嬉しくなり輸入しました。スパイシーというとやっぱりこういう風味があるとスパイシーだな!と今は言うことができます。ほかにはブラックペッパーのような風味や、カイエンヌペッパーのような香りもこちらで。

Dried Leaves (乾燥した葉)乾燥した葉って何!って感じですよね(笑)烏龍茶、紅茶、抹茶、緑茶、マテ茶などのお茶類や、タバコ、海藻類の香りもこちらに入っています。ミントのような香りがある場合もこちらです。

Geranium(ゼラニウム)ハーブの一種ゼラニウム。葉の部分からも少しお花のようなフローラルな香りが感じられます。ローズのような香りもこちらで。(つまり白い花以外のフローラルさを感じるものはこちらです)

Jasmin(ジャスミン)ジャスミンティーでこの花の香りは知っている方が多いと思います。白い可憐なお花の香りです。他にはオレンジの花の香りや、ハニーサックル(スイカズラ)の香り、クチナシの香り、ラヴェンダーの香りなども。白い花系の香りはこちらで。

Honey (蜂蜜)蜂蜜も花の種類によって味わいはいろいろありますが、花の香りというよりも甘みを感じるような、、、蜜な感じ、、を感じたらこちら。メープルシロップや、ゴールデンシロップなど甘いシロップ類のような印象があるものもこちらです。

お手持ちのチョコレートからこのような風味が見つかるかどうか、ぜひ今一度テースティングしてみてくださいね。

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