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2024.6月読書記録 「知的好奇心、まんぞく」

7月になりました。
というわけで、6月の読書記録をふりかえり。

5月は教育系、本屋大賞系を攻めてたのですが、

6月はアドラー月間、直木賞小説たち、そして東洋哲学を攻めたのですが、どの本も面白くて当たり本が多かったです。


1.『超訳 アドラーの言葉』アルフレッド・アドラー・編訳者:岩井俊憲/ディスカヴァー・トゥエンティワン

数年ぶり?くらいに、嫌われる勇気と幸せになる勇気を読んだ。結構、というかほとんど大切なことは忘れていた。これはあかん。アドラーの「言葉」だけピックアップしたものを辞書的にほしいと思って購入。ホントいいとこどりな本で、まじで超訳だった。超訳すぎて、逆にまたストーリー仕立ての方を読むというループ。

2.『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII』岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社

まこなり社長をウオッチし続けてる夫から「幸せになる勇気を読んだ方がいいよ。まこなり社長もホリエモンも推してたから」と言われ、なんかカチンときて購入。アドラー先生、改めて今読むとまた分かりみ深し…グサグサくるので重症注意だった。読みながら吐血しまくった。はい、いい本です。

3.『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社

↑の流れで、やはり前段も復習せねばと思って(真面目か)、前巻の「嫌われる勇気」を。世間にこすられすぎた本とは言え、やっぱり課題の分離とか、ホント、そうよね〜〜〜と忘れていた項目が多々。本そのものは変わらないのに、自分が年々変化するからこそ、読むタイミングによって味わいや学びが変わるのは、本の面白いところよね…

4.『精神科医が教える「静かな人」のすごい力 内向型が「秘めたる才能」を120%活かす方法』大山栄作/SBクリエイティブ

この診断テストで内向型って出たから、目について買った本。

内向型ってそもそも性格なんだ、と思ったら、外向型と比べて脳の血流量とか生き物としての仕組み的に、内向型なるべく理由が分かってて「ははー」と開眼。その上でこうしたらもっとパワーアップしまっせ、と指南してくれてたので、実践したい次第。静かですごい人になりたい(安易)。

5.『ファーストラヴ』島本理生/文藝春秋

6月は直木賞攻めの月にしようと思って、直感的にこちらから。次が気になりすぎて寝れなくなる本。殺した父とのファーストラブ的小説かと思ったら全然違う話だった。「確かにあなたはお父さんを殺したかもしれない。でもその前に沢山の大人たちがあなたの心を殺した」。少女が傷を、事実を、言語化してゆく過程がグッとくる。


6.『本心』平野啓一郎/コルク

めちゃめちゃおもろかった。で、読み終わった頃に映画化するよーのメルマガが届いて「DAYONE!👍」と呟く。「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」を平野さんは近未来を舞台にしてこう切るのかー。1冊通じてすごくヘビーな体験ができて満足感高し。

7.『月の満ち欠け』佐藤正午/岩波書店

直木賞攻め月間の2作目。こんなおもろい作家さんがおったんかー!という嬉しい発見。「君の名は」的。ラストは読者の期待通りに、直球ストレートを気持ちよく投げてくれたので、清々しい読後感。ええ小説だったからこそ、表紙もタイトルももっとキャッチーだったらもっとたくさんの人に読んでもらえる気がした。こんな面白いのに、もったいない。

8.『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』しんめいP/サンクチュアリ出版

大学の友達が薦めてくれた。めちゃめちゃおもろかった!!断片的にしか理解してなかった東洋哲学の世界、禅の世界の点が線になって、全体像をザックリ理解できた。私なりに、なんでジョブスやら経営者たちが瞑想とか禅を嗜むのか、理解できた。

9.『熱闘!日本美術史』辻惟雄・村上隆/新潮社

今年、京都で村上隆展をやってたので、その流れで購入。めちゃめちゃ知的好奇心が満たされて、満足。時代背景・宗教・芸術が絡み合う縦軸を、死生観やエロスやらで切りながら分析→現代のアートとしてアウトプットしてく過程も垣間見れるのが面白かった。村上さんの語りも、人間味あるおっちゃん感が魅力的だった。

6月のベスト1

そんなこんなで6月に読んだ本の中で一番面白かったやつ!

6月はどれも面白かったんだけど、やっぱり7月への読書につながってるものとして、これ。

『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』しんめいP/サンクチュアリ出版

本が面白かったから、しんめいPさんの出版のきっかけとなったnoteも読んだ。

そしたらnote記事もすごく面白かった。


東洋哲学、もっと深めたいと思って、本に載ってた参考文献をピンとくるものから読んでるんだけど、割と難解😂

賢い人は、難しいことを、ほんっとーーに優しく、面白く、分かりやすく表現するのに長けてて感動を覚えて尊敬するに至るレベル…。


それにしても東洋哲学、おもしろい。
「空」の感覚は、農業しててすっごく体感的に理解していたことだったので、スッと馴染んだ。アドラー読んだ後だったので、世界に対する自分の態度、感覚もちょっと私なりにアプデされた気分。


もっと深めたい!!と思わせる、面白くて楽しい読書体験だった!!
めちゃおすすめ!!!

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