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イス軸法的・事情聴取のハナシ

イス軸法パーソナルレッスン中、半分くらい事情聴取タイムになることがある。

なぜ多めに聞くことに時間を取るかというと、ちゃんと体軸を身につけてもらうためです!


ある日のイス軸法パーソナルレッスン。
パーソナル2回目のAさんにまずは体軸チェックさせていただく。

Aさんの体は触った感触がとてもフシギな感じ。
それなりに体軸はあるんだけど純粋な体軸じゃない。体幹が強いのもあるけど、それ以外にも違う何かが混ざっている気がする。

この「体軸の純度」みたいなのはたくさんレッスンをやっていると指先で感じるようになってきた。「何で鍛えた体幹か」もなんとなくわかるようになってきた。

次にどんな風にイス軸法をやっていたのかを見せてもらう。

Aさんはとても上手。ほとんど自己流の動きはないし、癖も少ない。

こんなに上手にできているに何故あのフシギな体になるのかしら???

Aさんの体軸はそんなに悪くはないけど順調ではない感じ。イス軸法のやり方に癖はないのに体の癖は強いのが気になる。

このままだと卒業するのに時間がかかりそうな気する。その分お金だってかかっちゃうし。

できればパッと身に付けて卒業して快適な毎日を送ってほしい。
だから不思議な体の理由を突き止めなきゃいけない。

なんて思いながらレッスン開始。

Aさんは電車通勤で2時間立ちっぱなしだと腰に痛くなる部分がある。3回くらいイス軸法をすると痛みが薄れるとのこと。

電車の中だとイス軸法できないので、電車で立っている間は痛いまま。

上下軸のフォームチェックした後に追加で痛み対策のレッスンを。
立ちっぱなしでも平気になるためのメニューを終え、後半は事情聴取タイムにすることに。

なんの聴取かというと。

イス軸法には「体軸を習得するまではこれはやらない方がいい」ことがある。
やらない方がいいことをやっていないかを知るための聴取。
Aさんの不思議な体の理由を突き止めます。

「体軸を習得するまではやらない方がいいこと」は世の中的に健康に良いとされている事が多い。

やっている本人も自分の体に良かれと思って一生懸命やっていることがほとんど。
まさかそれが体軸の邪魔をしているなんて思いもしていないので、丁寧に聞かないと本人からでてこない。


Aさんがまず教えてくれたのは仕事中は5本指ソックスを履いているということ。
うそでしょ。Aさんが!これは盲点!

Aさんは体験会でもパーソナルレッスンの時も常に裸足だったので5本指ソックスを履く人だなんて思いもしませんでした。
ソックス履かなそうな顔をしているし。
(決めつけてすいません)

5本指ソックスは体軸を作る上では邪魔になると知ってAさんはショックを受けていた。
仕事で汗をかいた時は快適だし、健康にもいいと思っていたから5本指ソックス以外は処分しちゃったらしい。

「5本指ソックスを履くのは、仕事中は汗かくピークの時だけとかにしたほうがよいかも。
体軸が身に着いたらまた履いてもいいけど、今は普通のソックス履いた方が体軸は早く身に着きます。

腰が痛いのも、もしかしたら5本指ソックス関係あるかもです。
5本指ソックス履くのをやめただけで膝の痛みが消えた人の話を先生に聞きました!」

ショックです、といいながら受け入れてくれたAさん。
ほかに何か健康にいいと思ってやっていることありますか、と聴取を続けます。



Aさん「たすき掛けはどうですか?」
むむ。
何のためにやっているか聞くと、巻き肩を矯正するためにゆるく襷をかけることがあると。

「今はやめてください〜。
着物を着て袖が邪魔なら襷かけていいけど、姿勢のため・健康のためにやっているならやめてください。せっかくイス軸法をやっているのに、矯正しようとしたら体軸が身に着くの遅くなります!」


ほかにありますか?
Aさん「目をつぶって片脚立ちはダメですか?」

片脚立ちで揺れることでバランスがよくなると聞いたからだそうです。

「うーん…楽しくてやっているなら別によいかも。」
本音としては、Aさんの性格的にやらない方がよさげだけど全部ダメだしするのもアレなので、害の少ないものは譲ります。

ほかには?
Aさん「一本下駄どうですか?」

でた!一本下駄。
一定の割合で愛好家がいるイメージ。

近所にお住いの有名な女性ランナーのコーチが一本下駄を履いていたので見習ってみたそうです。

「だーめー!それはやめてください〜
一本下駄を履いているとき用の体幹しか身に着かないので、日常での体のバランスがわるくなります。体軸的にもよくないです。」


どんどん出てくるやないかー!!
武術ワークショップや農業ワークショップなんかにも参加しまくりのAさん。

引き出しがすごい…やらない方がよいものと、別にやっても良いものが混ざっているのがまた泣けます。

まだなんかありますか?
Aさん「脛骨を意識して踏むようにしているのですがこれは…」

まだあるのね。

どうしても足の外に体重がかかってしまうが、O脚を気にして足の内側も使えるよう脛骨を意識して立ったり歩いたりしているそう。

「絶対にやめてください〜
今はイス軸法だけやってください〜
体軸が身に着いたら意識しなくても体が変化します。O脚変わります。脛骨を意識すると体軸抜けやすくなるんですよ〜」

その後も骨法整体で習った体操やってますとか(それは大丈夫だった)コンバース系の靴が好きですとか(それも大丈夫)、健康のために意識している事を教えてもらった。

その時はもう思いつかないみたいだったけど
「これはどうかな?と思ったら、とりあえずやめておいてください。気になったらメール下さい!」とお伝え。

前回のパーソナルでも、Aさんが履いていたサンダルが体軸を作っている期間にはよくないので履かない方がよいかもとアドバイスしたけど

今回はさらにあれもこれも駄目です、やめてくださいと連発せざるを得ず。

私とその場にいた竜太先生も
どんどん出てくる体軸キラーな習慣と、
真面目なAさんのキャラクターのチャーミングさに最後は笑ってしまった。

Aさんが健康にいいと努力して続けていたことが半分以上体軸キラーな行為だったわけで、
イス軸法インストラクターとして「やらない方がいい」とアドバイスするけど複雑な気持ち。

でも聞かなかったら気が付けないことばっかりだったので、事情聴取してよかったと心底思った。

知らなかったら
「この人なんで体軸が身につかないんだろう」
と自分の技量を疑ったり、Aさんによい結果を出してもらえずに時間が過ぎてしまっていたでしょう。

わたくし絶対に突き止めますし、絶対に体軸いれますけど、それにしてもてんこもりで複雑!

「今のを全部踏まえて最後にもう一回上下軸やってみてください」
とAさんにお願いを。

最後のイス軸法でいっちばんしっかり体軸が入りました。
最初と別人!不思議感ゼロ!

ダメだしレッスンにめげず、次回の予約を入れてくださり「次回が楽しみですね」とお互いに言いあって終了。

たぶん次はすごくいい感じで来てくれるはず。
ぜひ先のレベルに行っていただきたい。

イス軸法パーソナルレッスンってドラマチックで本当に面白い。Aさん、ありがとうございます。

※上に書いた事はあくまでも
「Aさんが体軸を身につけるためにやらない方がいいこと」なので、ひとつひとつを否定しているわけではありません!


なんかうまく体軸入らないぜって方はぜひ。
対面でもオンラインでも
しっかり事情聴取して原因を突き止めさせていただきます。
こわくないよ。


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