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イス軸法レッスン中は脳の使い方メインで見ているハナシ

体験会のためにわざわざ静岡から来てくださったTさん。体験会から一か月経ってパーソナルにもきてくださった。

Tさんは整体の勉強中。
整体の施術中に自分が良い動きができるように
イス軸法を活かしたいとのこと。
(※整体のお客様に体軸を入れたいとかではなく、あくまでも本人の体のためです)


イス軸法のレッスンをした後、施術にどう活かしていくかもレクチャーしました。
試させてほしいってことでわたくしが練習台に。


Tさんが今やっている施術の意図や目的を聞きながら施術のフィードバックさせていただく。

私自身も施術家なので忌憚のない意見をビシバシと述べます。

私は美容室に言って合わない人にシャンプーされてイヤすぎて泣いたことがあるくらい触られることに敏感.…

この前も練習会で「ここ痛いでしょ」と
男性の整体師に腸腰筋を
ぐりぐりぐりーっていきなり押されて

女性のお腹をいきなり触ってくる失礼さと雑さに
グーパンしそうになりました。雑すぎた。
人の体は大切にさわってほしいぜ。

なので自分が施術で触るときはとても気を遣うし
触り方に気を付けているつもり。
(施術が痛いってのとは別の話)


このように私いろいろうるさいのですが
Tさんはそのうるささが必要とのこと。

Tさんの施術はとても丁寧なのだけど、
緊張がすごい。めちゃ体に伝わってくる。
緊張していると体軸の抜けやすい体勢になる。

うつ伏せで見えていなくても
持たれている部分に負担を感じたり
「むむ!なんかイヤ」と思って振り返ると
必ず姿勢が崩れている。
(見た目が悪いという意味でなく、Tさんの体軸が崩れちゃう姿勢という意味です)

逆にTさんに体軸が入ったままの状態だと
施術されていても気持ちよいし
よくなっている感覚がある。

Tさんの場合は「緊張」が
施術中に体軸を崩す原因なので

体のカタチや姿勢を指導するというより
緊張しないで施術する脳の使い方や
考え方をお伝えしながら練習していただいた。

例えば仙骨へのアプローチ。
これが一番苦手とおっしゃっていて
確かにぜんぜん効いてこない。緊張MAXね!

今回は誘導尋問形式で脳の使い方変換。

仙骨をどうしたい施術ですか
⇒働いていない神経を起こすための施術です

仙骨の神経が働くようになったら
私にはどんないいことがありますか
⇒力が湧いてくる、力が出せるようになります

じゃあ仙骨の状態だけ考えるのでなく
「仙骨が整って元気になっている私」のことを
考えながら施術してください!!


こんなやり取り。
なんのための施術なのか。

イス軸法も同じで、イス軸法は体軸を身に付けるためのメソッドだけど

「この人は何のために体軸を身に付けたいのか」
これがベースにないと、お客さんと自分の目指す方向が噛み合わなくなる。

仙骨だけでなく「よくなった私の未来」も一緒に
考え始めたTさんの施術は別人みたいになって
これなら通いたくなるかもしれないって感じに変化。

Tさんが学んでいるのは相手の体から自然に出てくる動きに合わせて施術する整体。

最初はTさんの緊張が強くて
「あれ、ここ全然動きませんね」と困る場面が多々あった。

その度に
「私は反り腰だからこの体制だと股関節がロックされて動かない。片膝立てた方がこっちの脚自由に動きます」
とかなんとか物理的なアドバイスもしていたけど

最終的にTさんが動かない私の体に対して
「べつに動かなくてもいいかもですね」
と言った。

キタ――――――――――。
Tさんの脳の使い方が変わった!

部分をみて「こうしなきゃいけない」が
全体を見て「これでも大丈夫」って思えるようになった。

Tさんの目的「整体に体軸を活かしたい」は
この状態だとうまくいくはず。

体軸があればお客さんが感じる心地よさや
痛みの改善具合が違ってくるし
施術する人が楽になるから
受け手の体の負担もない。

私もちゃんと元気にしてもらった。
きっと人気の整体院になるに違いない。


体の動きは脳の働きで変わってくる。
だから体の動きや形だけ指導しても
根本的な解決にはならない。

「なんて声かけたらこの人はよい動きになるかな」っていつも考えていて
その人の脳みそと仲良くなりたいと思っている。

だってイス軸法おもしろいんだもの。
バカみたいなこともいうけど大真面目です。

みなさまいつもありがとうございます!


パーソナルレッスンやってます!
(オンラインもあります)







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