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無職の夫がいる。

46歳の夫が無職である。
もうすぐ2年。

私にとってはあまり大したことではない、どころか、いつも家事をやってくれて家がきれいに保たれているので最高ですらある。

洗濯が丁寧。
食洗機に入れるのが上手。
ルンバの後から掃除機で追いかける綺麗好き。
ネコのお世話が過剰。
ゴミ捨てがこまめ。
知らないうちにコード類をしまってくれる。
結露を毎日吹き上げている。
とにかく、家が快適に保たれている。
(ただし料理はあまりしない。惜しい。。)

最初の頃は夫が無職というと驚かれたり、旦那さん大丈夫?と心配されたり、変わってるね・・・みたいな感想をもらったりもしたけど、最近はもう周りは慣れてしまったようだ。

時々不思議だな・・・と思う。
これが「奥さんが無職」であれば、主婦なのかな?みたいな感じで違和感が少ないんだろう。
今の時代になっても、いまだにうっすらとジェンダーバイアスはある。

あえて無職というからみんな心配したりするのか。
主夫とか家事手伝いとかって言えばいいのか。
だけど、主夫って感じでもないんだよな。
それを選択している、というニュアンスではなく、あくまでも今たまたま働いてなくて嫌じゃないから家事やってる、みたいな程度だから。

根本にはやはり、「まだ我が家は困ってない」のだと思う。
私もそれなりに働いているから収入は最低限はあるし、お店をやっていた頃の貯金を多少切り崩しつつも、底が見える状態ではない。
投資信託に回せるくらいはある。
夫婦2人の家族で、今のところは病気もなく子供もいないからお金がかかるところが少ない。
住宅ローンはあるけど、それくらいか。

いつか困ることが来るのだろうか。
それはわからない。
私も夫も未来のことを考えるのが多分そんなに興味がない。
その日暮らしとまではいかないけど、ここ1〜2年がどう動くかが最大の未来で、大事なのは「今ここ」なのだ。

逆に私が無職になりたいか?と言われたら・・・
生きていけるならそれでもいいけど、何らかの「活動」はすると思う。
性格的に、なんでもいいから動いている方が好きだから。
何も予定がなくなることが寂しいと感じる。
だから、予定を埋めていくのが好きだ。

でも夫はもしかしたら、予定がなく、緩やかに、本を読みながら、日々の暮らしを丁寧に過ごすことが一番合っているのかもしれない。
ネットの中に何をどう入れるか、水量がどれくらいが適切かなど考えながら丁寧に洗濯機を回し、ネコの水替えのお皿のサイズを工夫したり、トイレのチェックの頻度を高めたり、家中の空気を毎朝入れ替えながら、夫自身にとっても私にとっても快適な空間を作ること。
嫌じゃなさそう、むしろ楽しそうですら、ある。

そして私は、夫が働いていようがいまいが、お金があろうがなかろうがあまり関係ない。
結婚するときに「それぞれが独立した者同士、一緒にいよう」と決めたし、自分のことは自分でやれる自信も(今のところは)ある。
(夫もおそらくそうだと思う)

ただ2人一緒に暮らしているんだから、彼がいつもご機嫌でいてくれたら、私も楽しいな、と思うだけだ。


なので皆さん、今のところはご心配なく!
毎日楽しいです。

だけど困ったら、、、またここに書くね。


ラジオでも話したよ。


自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!