#6 地獄の痛み

6月8日(水)8時から入院。
事前の説明が全くないこちらの産院。
コロナの検査を受けた後、
受付で旦那さんと待っていたら、私だけ呼ばれて軽い気持ちでついていく。

そしたらいきなり、安静室に案内された。笑
「この後処置になるので、呼ばれるまでお待ちくださいね~」って。
え、心の準備できてないんですけど。
旦那さんとお別れのギューしたかったんですけど。
先に部屋に案内とかないんですか。
旦那さんにとりあえずLINEしなきゃ。って思って携帯つかんだ時には処置室に呼ばれ、連絡もできず。
パニック状態のまま椅子に座らされる。

「じゃあしばらく眠ってもらいますね~」

あっという間に、全身麻酔の独特の世界へ飛び立った。
※静脈麻酔です

視界が一面暗闇で埋め尽くされていく…
その中にほんの一筋の光が見えて、必死に光に向かって進んでいく
やっと出口にでれたって思うと、また闇が広がっていく。
お子と一緒に逃げ回る私。
何とかしてお子を救いたい。
そんな悪夢のような映像をひたすら見続けた後、現実に帰ってきた。

眠っていたわけだから、もちろん処置中の痛みは一切ないのだけど…
終わった後が地獄だった。
まだ麻酔も効いている状態なのに、痛すぎて寝れない。
※ちなみに、稽留流産の時も静脈麻酔だったけど、処置後ベットに移動してからは、2時間くらいしっかり眠ってた

ベットの柵にしがみついて、
「痛い、痛い、(旦那さんの名前)に会いたい」とひたすら叫び続け、悶絶。
ナースコールも何度も押して
「痛すぎるから、痛み止めを追加してください」と懇願。
「だいぶ強力な痛み止め既に入れてるから、そろそろ効いてくるからね」
って言われるけど、全然効かない。
痛すぎて胃液を吐く。
涙がでる。
この痛みの先に待っているのが、幸せな出産だったらきっと我慢できるのに…。
何で私は周りの皆と同じようにいかないんだろう…
不妊治療もして、流産も経験して、やっと授かった命なのに…
もうこんな辛い思いしたくない…

麻酔と痛みのせいで、マイナスなことしか頭に浮かばない。

3・4時間は痛みと闘ったのだろうか…
12時頃にやっと痛みが引いてきたので、
ふらふらになりながら、旦那さんの待つ部屋に向かう。



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