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【産婦人科のリハビリ日記】#16.私の思う外来リハビリの役割

4〜5月は感染症の影響で外来が中止になっていて
5月末からまた少しずつお仕事が再開になりました。


■外来ができなかった期間

外来がない期間でも
フィジカル的なトラブルを抱える妊産婦さんが
いなくなるってわけじゃないし
そんな時に何もできないのがどうにももどかしくて

私にできること何かないかな
と思ってモヤモヤしていた時...!!
リハビリが中止になったことを知った先生が
連絡をくださいました。


そのお気持ちがすごく嬉しくて
厚かましくも私は先生に直接
「仙腸関節痛や恥骨痛など該当しそうな方に
これお渡しいただけませんか」と

ADLの注意点などをまとめたプリントを
該当の方にお渡しいただけるように
お願いしたりしておりました。


その後ももっとできそうなことを
先生と色々相談させていただいて
すごくすごくご尽力いただいていたら
ちょっとだけ状況が緩和。

リハビリは個別対応なので
5月末からまた対面での対応が可能になりました。


■外来が再開になって

外来再開の初日。
予約少ないんじゃないかと思ってドキドキして
行ったんですけどね...

再開直後から満タンでした。

そして患者さんからの
「すごく来たかったんです!再開して本当によかったです!」
「行こうと思っていたら中止になっちゃって...生まれる前に来られてよかったです!」


妊産婦さんのリハビリがあるという
存在そのものを知っていてくださっていた
っていうことも嬉しかったし

再開するのを待っていてくださっていたのも
すごく嬉しかった。

その反面、申し訳なくも思ったりしました。
私がもっとちゃんとリハビリの必要性を
理解してもらえるような働きができていたら
あの段階で中止にはならなかったかもしれないですし...


■産後も対応できる受け皿

再開してから1ヶ月。
「妊娠中に来たかったけどコロナでお休みだったのでプリントをもらいました。産後にこうやって来られてよかったですー!!」

って来てくださった方が数名いました。


私の実体験を前にも書いたんですけど
産後の1ヶ月検診を終えると
医療的な関わりはなくなってしまって
そのあとは行政や民間にシフトしていきますよね。

でもそれは、
フィジカル的なトラブルの医療的対応
っていうのが産前産後の流れの中に
今まで入っていなかったからだと思うんです。


体のトラブルが1ヶ月後にも残っていることもあるし
もしくは育児動作の中で
どんどん痛みが出てきてしまうこともあります。

そうなった時に
頼れる場所があることを知っているだけでも
不安にならずにいられる方もいると思うんですよね。


妊娠中〜産後まで長く対応できる場が
整形外科なり産婦人科なり
どこかにあるといいのにな〜って思っていたので
そこを担当できていることがやっぱりとても嬉しいです。

今後も妊婦さんや産後のママの
受け皿としてありたいなって思います。


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近藤カナ@産科の理学療法士
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