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【産婦人科のリハビリ日記】#25. 骨盤矯正とか行った方がいいですか?

産婦人科の中でリハビリをしていても
本当に多く言われるのが


私は骨盤矯正行ったほうがいいですか?


...そうか
一般の人にとっては
産婦人科の中で専門家にみてもらうことと
骨盤矯正は別物なのか...

と改めて捉え方の違いを感じています。


なんでだろう?
そもそも一般の方にとっての
骨盤矯正とはどんなイメージで
産婦人科のリハビリとはどんなイメージなんだろう?

と思って
TwitterとInstagramで聞いてみました。

■Instagramで骨盤矯正の認識と経験を聞きました

●イメージ
・歪んだ骨盤を正しい位置に戻すもの
・ボキボキされる
・広がった骨盤を締めるための矯正とトレーニング
・やせる

骨盤が歪んだままや開いたままだと
太ったり不調が出ると思って
歪みを戻すためのものだという認識が強いようです。

●経験
・痛みもなくソフトな施術で本当に効果があるのかな?というお店とグッグッと骨を戻そうとするお店がありました。どちらも産後骨盤矯正で何が正しいのか?今も疑問です。

・器具に乗ってバンバンとやるような施術

・骨盤矯正とは名ばかりの整体みたいな感じなのかなという施術でした。可動域確認して揉みほぐしたら姿勢よくなって、可動域広がったでしょ?的な施術でした。
・痩せると思ったけど痩せませんでした。整形の先生に必要ないっていわれてやめちゃいました。

イメージは骨盤にグッグッと
やってもらう感じという印象が強いので
実際にソフトな整体のようなものだと
意味があるのかな?と思ってしまう方が多かったり

"骨盤に"何かするという印象なので
それ以外の場所だけ施術されて骨盤には何もしてくれないのか?
という疑問や不安があるようでした。


■Twitterでも聞きました

"リハビリ"っていう言葉が
なんかかえって事を重大なものにしているのかも
っていうのに初めて気が付きました。


■一般の方との間に捉え方の溝がある

個人的にはこれらのアンケートから、
一般の方・骨盤矯正のお店の人・理学療法士の間で
それぞれ捉え方の溝があるな〜
というのを感じました。

●一般の方の解釈
骨盤矯正:骨盤にグッグッと施術して歪みを治すもの
リハビリ:医学的介入が必要なほど重篤なケース
●骨盤矯正のお店
ご自身がそれぞれ思う「骨盤矯正」を行っている。
定義はそれぞれの店による。
※"骨盤矯正"という言葉は商標登録されてるためその定義が本来の定義
●理学療法士
産後の"身体"の機能を高める
(筋筋膜・アライメント・ADLなど全身的な評価介入)

私自身は
「骨盤矯正」っていう言葉には
一般の方と同じ印象
を持っています。

だからこそ、この言葉に違和感があって
なんか使いづらいな〜って感じてるんだろうな
って改めて思いました。


だとしても一般の方が
「産後のケア=骨盤矯正」と
捉えている以上は

骨盤そのものをグッグッとするケアのこと

という認識なので
PTとしての「産後のケア」との間にも
溝があることは明白です。

そして「リハビリ」という言葉にも
一般の方との間にだいぶ溝があるわけなので
そこを認識しておくことって大事だなって感じました。


クライアントさんには
●ご自身の身体の状態
●どんなケアが必要なのか
を丁寧に説明する必要があるでしょうし、

産前産後の身体のケアは
骨盤ばかりにフォーカスせず
改めて体の変化全体のことを
きちんと伝える必要性を感じています。

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