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【レポ】APTA骨盤底理学療法を受講しました!

週末は、アメリカ理学療法士協会の先生方から
直接エビデンスベースの骨盤底理学療法を学ぶ2日間でした。

2年前に同じくAPTAの産前産後理学療法も受講したので
情報量が膨大であることは承知の上でしたが、
それでもやっぱりびっくりするほどの情報量でした。


■今回はこんなことを学びました

●骨盤底・尿路の解剖学
●排尿の生理学
●骨盤底の評価・問診・アウトカム
●骨盤内臓器脱
●骨盤底の治療
●行動療法
●電気刺激療法・バイオフィードバック
●薬・手術
●骨盤痛
●ケーススタディ

今回はこんなご時世だったのでオンラインでの開催のため
実技が全くない状態で、この量。

腹圧性尿失禁には骨盤底筋エクササイズが
エビデンスとしてもグレードAって言われてますが
それに条件がありましたよね?
専門家に定期的にみてもらうとか3ヶ月続けるとか...

その意味がやっとわかりました。

"ちゃんと"専門家じゃないと
あんまり意味なかったんだな〜って思います。

●なんで定期的に関わらないといけないのか
●いかに評価が大切なのか

もよくわかったからこそ、
骨盤底の奥深さをすごく感じる2日でした。


っていうか...
私、受けて本当によかった...
今までも間違ったことはしていなかったけど
より確実な対応ができるようになったと思います。


先生方の経験もたくさんお話いただいて
時差の関係で真夜中の質疑応答
この量の情報全て翻訳をしてくださった労力...

確かにこの研修は高額なんですが、
民間資格をとるくらいの料金で受けられるのは
むしろお得なんじゃないか?くらいに思うほどでした。


■字幕を追うのが大変

今回に限っての個人的なことを言えば...
簡単な英語しかわからないレベルなので
とりあえずリスニングでは理解できないということで
1日中字幕を追っていました。
(前回は同時通訳だった)


しかもめっちゃ早い!テンポめっちゃ早い!

1日目の途中から、左目が痙攣しだし、
2日目にはもう朝から左目が痙攣しました。


字幕を追いながら
手でメモを取るのは無理でした。←

最初はPCにベタ打ちしてたんですが、早々に諦め、
ノートに手書きしてみたんですが、それも諦め、
最終的にはデータに書き込みが一番早かったです。

そう考えると、
日本語だとしてもリスニングができるっていうのは
なんて素晴らしい能力なんだろうって思いました。


■臨床の場がないから受けるハードルが高い?

骨盤底のリハは、産前産後のリハよりも
対象が広いのもあって
受講される方も多い印象ですが

これを読んでくださっている方の中には


興味もあっていつか受けてみたいけど
臨床で使うことはあんまりないし...


って躊躇する方も見えるかもしれません。

それはすごいわかります...
(実際、私も毎回二の足を踏んでいます笑)

でも意外と、
「現段階では産前産後や泌尿器に関わってないけど
興味があって受けました」
っていう方も、たくさん受講されていた印象です^ ^

\私も前回はそうでした/

臨床する場がなかった前回でも、
受講してよかったと感じたことは、

●同じ地域で活動する人と出会えた
(その後も定期的に復習会をしています)
●日本の教育では得られない知識が得られた●実際に産婦人科で信頼してもらえた

何より知識は絶対に無駄にならないし、
あの情報量、どう考えても無駄にはならないと思います...
(内容こんなに薄いの?みたいなことは絶っっっ対ない!!!)


■骨盤底リハは日本ではできないこともある??

今回の骨盤底の理学療法を受けていて、
アメリカの理学療法士さんにはスタンダードなことも
日本の理学療法士ではなかなか前例が少なく
「これは日本ではできるのかな....??」
って思うところもありました。

ただ、それって私自身がなんとなく
「できない」って思いながら聞いていただけで
よく考えれば日本国内でもやってるPTさんもいる。

となると、
だめ。できない。っていうのは思い込みなのかな?
と思うようになりまして...



もし思い込みなだけだとしたら...

●できている施設との違いは何か?
●なんでできないのか?

って先を考えていくこともできるな〜って。


確かに、文化っていうものはあるから
それによってみんなが「できないもの」と
考えている場合もあるし、

もしかしたら、できているPTさんは
特殊な環境だからできているっていう場合もある"かも"しれないので
こういう時こそ確認が大事ですよね...

●法律を確認する
●環境的な条件を確認する
●できる条件・できない理由は何かを明確にする
●できそうなら医師に必要性を提示する
●環境を整える

何より、それが患者さんを救うため
必要なことなのだとしたら
動くことも大切なのかもな〜って思ったりしています。

どこまでできるかは
どこまでコミュニケーションが取れるか次第
っていうのも実際にあるかなと思って
少しずつ環境を変え、整えていく必要性を感じました。

「理解が得られない」かどうかは
そのコミュニケーション後に
判断されるべきところかもしれないですね...


●文化を捉えること
●前提を整える事
●法律、環境、条件を確認すること
●誰のためにするのかということ

頭の中はグルグルと考えながら…

■とりあえず実技がまだなので...

いずれにしても今回はこのご時世で
実技研修がまだできていない状態なので...
動くにしてもそれからだな〜っていう感じですが...

でもそれまでにやれそうなことも
今回の研修でたくさん見つけられたので
まずは尿失禁の方にもっと対応できるように
今できる準備を整えていこうと思います。

あぁ〜本当に楽しい2日間でした!

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