【PTさんのご質問】いきなり産前産後に分野を絞るのはよくない?
という理学療法士さんからのご質問から
私の考え方をちょっとお話してみようかなと思います。
この短い質問文からだと
なぜこの質問に至ったのかっていう背景が分からないから
すごい当たり前のことを言っているのかもしれないし
すごい的外れなことを言っているのかもしれないけど。
■他の分野と考え方は同じ
この分野が特別なわけじゃないって
個人的には感じているんですよね。
理学療法士が関わる他の分野として
・脳血管疾患
・整形外科疾患
・内部疾患
・小児
・急性期
・生活期 などなど
色々あるわけですが、
そこでの経験の重ね方と
同じじゃないかなと私は感じています。
一つの分野で頑張っている人もいれば
いろんな経験を重ねていく人もいる。
それは人の価値観だから
どちらを選んでも正解なんじゃないでしょうか?
■産前産後の分野で頑張りたいと思っているのなら
でももしかしたらそうじゃなくて...
「産前産後の分野で頑張りたい」と思っていて
そのためには
●いろいろ経験を積んでからの方がいいのか?
●それともいきなり飛び込んでもいいものなのか?
が知りたいのかもしれない...
とも感じたので
そんなことも話してみようかと思います。
私の経験から言えば...
私が産前産後の分野で活動している中では
今までの経験が活きている部分は結構多くあります。
●整形外科的な人の体の捉え方
●急性期的なリスク管理や緊急時の対応
●「将来の女性の姿」をたくさん見てきたこと
●医療の世界でのリハビリテーションの考え方
●医療の外での一般の方の体に対する捉え方
人生においての経験って
絶対に無駄なものなんて一つもないと思うので
経験値はあるだけ得だとも個人的には感じています。
でもそれは、逆を言えば
産前産後に関わった経験が他で活きるとも言えます。
女性の体にとってのターニングポイントでもあるって
個人的には感じているので
そこを知っているか知らないかでは
今後女性の患者さんを見るときに見方は変わってくるはず。
それはまた自分の糧にもなるし
それが患者さんのためにもなりますよね。
いずれにしても
経験年数はあんまり関係なくて
どれだけ目の前の患者さんのために
一生懸命勉強できるか?が大事だと思います。
■自分にとっての目標は何か?
結局は自分の価値観を見つめる
っていうことだと思うんですよね。
そのための考え方として
❶何を大切に考えているのか?
❷働き方はどうしたいと思っているのか?
がポイントじゃないかなと。
❶何を大切に考えているのか?
●自分のやりたいことで稼ぎたいのか
●将来のためにいろんな経験を積んでおきたいのか
「経験があまりないうちに...」
とご質問くださっていることから考えると
色々経験してからの方がいいのかも
と薄らでも考えてみえるのかもしれないですが...
結局は自分が今後どうなりたいか?
に集約されてくるのではないかと思うんです。
自分の気持ちに正直に行ってみてはどうでしょう?
産前産後の分野だから
どうのこうのっていうことは特にないと思ってます。
勉強は結局どの分野でもすることですしね。
❷働き方はどうしたいと思っているのか?
産前産後の分野特有のものとしては
働き方と収入の問題があるのかもしれないです。
もし、どこか目星がついている職場があるのであれば
全く問題ないかと思うんですが
現状なかなかこの分野で経験を積める場所
というのが少ないですよね。
●大きい病院で産婦人科とリハビリ科が連携とってる
●整形外科の中で産後の方向けの外来やっている
●産婦人科の中でやらないかという話になっている
●自分でサロンや整体をやるつもり
正社員としてできるのは上の2つのパターンくらいで
あとはパートを掛け持ちしながら介入してみたり
自分のお店をやりくりしたり...
ということになるのかな...?
この分野に絞ると
どうしてもついてくるのが
こう言った働き方と収入の問題だと思います。
ここを自分の中でどう捉えているのか?
将来設計などとの兼ね合いからも
考えていく必要があるのかな?って思ったりもします。
ちなみに私は下の2つの掛け持ちパターン。
正直大変です。
正社員っていうのは素晴らしいんですよ。笑
羨ましいです。笑
■環境づくりをした人がいる
●大きい病院で産婦人科とリハビリ科が連携とってる
●整形外科の中で産後の方向けの外来やっている
こういうパターンの職場があるのだとしたら...
それは、どなたかがその環境づくりを
一生懸命してくださったんだと思います。
おそらく
妊産婦さんのためになるように...と。
●他職種の方を理解し、理解を得て
●患者さんにとってのメリットやリスクを考えて
●職場にとってのメリットやリスクを考えて
●元々ない所にどう入るかというシステムを整えて
●必要な書類を作って...
●広報が必要な場合は広報をして...
そういう環境を整えるからには
きっとすごい強い想いがあったと思います。
もしそんな素敵な職場に出会えたら
取り組みを始めることになった経緯などを
ぜひ聞いてみてくださいね。
サポートいただけるととっても励みになります!