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【制作レポ】産後のカラダケアスタートBOOK

代表を務めている
東海ウィメンズヘルスサポート研究会
ここの有志メンバーで
昨年の夏から秋にかけてある冊子を作りました。

\産後のカラダケアスタートBOOK/

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■なぜこれを作ろうと思ったのか

じつはこれを作りたいと言ったのは
私ではなくて
東海ウィメンズヘルスサポート研究会の
PTOT会員さんのうちのおひとりでした。

\来年度からオンラインは地域問わず募集/


その会員さんは

よく産後のケアをしていると
「私の骨盤は開いてますか?」とか
「歪んじゃってませんか?」とか
「骨盤ちゃんと締めないと痩せないんですよね?」って
間違った情報に左右されて不安になってる方に出会うんです。

大切なことをもっとちゃんとうまく伝えられるように
なんか冊子のようなものがあったら嬉しいなと思って...
こういうのって作れないですかね...?

と言う感じで、声をあげてくれました。

きっとすごくこう言うの提案するのって
勇気が必要だったと思うんですよね。


でもすごくいいな〜って純粋に思いました。

こう言う正しい情報をきちんと広めるための
媒体って何か必要だなって言うのも感じていましたし
何かまとまったものがあって
それを渡しながら説明できるならその方がわかりやすいし...


こう言う分野で理学療法士が活動していても
なんとなく一般の方や他職種の方には
理解がしてもらいにくいことって結構あって

●理学療法士って何?
●産前産後のことって助産師さんじゃないの?
●理学療法士ってリハビリの人でしょ?対象が違うよね?

みたいに思われていることがほとんどなので、

例えば
・地域の中で活動をしていくとか
・病院の中で取り組みを始める時に
こんな感じなんですけど〜って渡せるものがあれば

理学療法士がどんな観点でみているのか?って言うのも
なんとなく伝わりやすいのかもしれないと言うのも
みんなの共通の想いでした。


■制作の時の様子

ZOOMしててもみんなの意見が本当にすごくて
いい意見がどんどん出てきて
「あぁみんな考えてることが同じ方向向いてるな〜」と
すごく感じる時間でもありました。

googleでスライドを共有しながら
その中が埋まっていくのも楽しかったですし

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いい場所を撮影に使わせてもらえたり
カメラマンさんもご縁があったりして
写真撮影も無事にサクッとできたし

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動画の撮影も
なんだかんだ楽しくやらせてもらって

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あぁ私はなんて幸せな仕事を
させてもらっているんだろうかと思ったりして...

デザインをお願いしたいわたまちゃん
もう何年も前から知っていてすごく信頼してるので
そこも本当にありがたいことに
ニュアンスも表現もすごくいい感じに作ってくれました。

■届けたいのは行間の部分

そもそもこの冊子は、
私たちが「身近な妊産婦さんへの説明のために使いたい」
くらいの感じで作ったので
まさか全国にお届けすることになるとは思っていませんでした。


自分たちで説明しながら使うつもりだったので
「読めば全てわかる!」みたいな感じではなく
あくまで資料的な補助的な内容で、

一般の方に少しでも見てもらいやすいように
イラストや写真をメインにして
言葉そのものをできるだけ少なくしているため
実はその行間にこそ、本当に伝えたい事がたくさんあります


「こんなのを作ったんです」と
いろんな所で発信していたら
ありがたいことに全国から「欲しい」というお声を
いただいたんですが

専門職の方に使っていただくにしても
これをそのままぽんっと渡すだけなのは
中身が行間だらけで
なんか無責任なんじゃないだろうか?とも感じていました。


それならいっそ
この冊子をうまく使ってもらうために
セミナーと言う形で
行間を埋める時間を持つ
ことがいいのではないか?

その上で使いたいと思ってもらえる方に
これをお使いいただけるといいのではないだろうか?

という結論に至りました。



作った経緯や行間に込められた想いも一緒に
丁寧に届けて行きたくて
なんだか面倒なまどろっこしいやり方かもしれませんが
この泥臭い感じでやろうと今に至ります。


ただ、あくまでこれは
専門職の方に使っていただく場合の話
であって

一般の方には見たらわかるような感じに
やさしい言葉で仕上げている
ので
ぜひ手にとっていただけたらいいな〜と思ってます。


■産前産後はリハビリを

骨盤矯正という言葉があまりも強いからのか
一般の方にとっては「産後=骨盤」のような図式に
なっているような気がしています。

もちろん産後は骨盤もみるんですけど
そればかりではないんですよね...

それを伝えるためにも
「骨盤矯正」という言葉が広まっているなら
それを利用することもできるのかもしれませんが
やっぱりなんかそれは混乱を招くような気がして

専門職としてきちんと
「産後はリハビリを」という所を伝えていきたいな〜
って思っています。

そういう部分も含めて
この冊子はカラダの変化の部分も
たくさん要素としていれました。


■セミナーでは質問もたくさん

という想いを丸1日かけて
たくさんお伝えするセミナーを
先日開催しました。

ありがたいことに40名を超える
すごい人数の方に集まっていただき
お話をさせてもらいました。

●骨盤は歪んで戻っちゃうって本当ですか?
●骨盤ベルトはどう使えばいいの?
●ポッコリお腹に対してはどう考えればいい?
●骨盤底筋と妊娠分娩との関わりは?
●抱っこ姿勢や授乳姿勢の弊害と考え方
●抱っこひもの使い方は?
●ニッパーやガードルはどう考えればいい?
●腹直筋離開への対応は?

みなさんからのご質問も含め
このような内容で約4時間。
解剖学や運動学的な視点を踏まえ、
論文をご紹介しながらゆっくり解説をしていきました。

ご参加いただいたのはPTさんが多かったのですが
インストラクターさんも見えましたし
鍼灸師さんや看護師・助産師さん
産婦人科医の先生などもみえたので
解剖学的な部分から割と細かくお話をさせてもらう形でした。


How to をお伝えするものではなくて
あくまでセルフケアの範疇で
知っておいていただいたほうがいいような
基本的な解剖学や運動学的な視点をお伝えするものです。

でも、そこを細かく解説することで
エクササイズの意味もご理解いただけたり
動作指導などもしていただきやすくなるのではないかと思って
お伝えさせていただきました。


一人でも多くの妊産婦さんに
正しい知識が広まることで
産前産後の情報迷子からの不安が
少しでもなくなればいいなと思っています。

\スタートBOOKの詳細/
https://tokaiwh.wixsite.com/tokaiwh/books


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