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投資助言業というお仕事

GWなのでお仕事関連の記事を書きたいと思います。
私は投資助言業に従事しています。

1.投資助言業ってどんなお仕事なの?

投資助言業とは、その名の通り投資のアドバイスをする仕事で、お客様は個人投資家さんだったり、法人投資家さんだったりします。

弊社では、種々のサービスを通じて、1200人以上の個人、法人に投資アドバイスをご提供しています。
人数ベースでは個人投資家が圧倒的に多いものの、資産規模ベースでは法人で半分以上を占めていると思います。

私個人としては、2013年から投資助言業に従事し、投資助言者として関東財務局に登録し活動を行っていた期間を含め、独立・起業して現在の株式会社メデュでの事業を通して、期間としては11年間、この業界にて仕事をしてきました。

株式会社メデュは2017年に創業、投資教育事業を進める傍ら投資助言・代理業登録の準備をし、2022年に近畿財務局にて金商登録、投資助言業務を開始し現在に至っています。

投資助言免許を保有している銀行や証券会社、保険会社等も少なくありませんが、われわれのような金融機関に所属していない投資助言会社とはまったく別物です。

金融機関は自社や関連会社、また提携会社の商品やサービスを勧誘することを収益源としているため、助言(アドバイス)と称してこういった商品やサービスを売ることが目的になりがちです。

純粋に顧客の利益を考えての助言ではなく、自社利益のために顧客に助言するという構造が生まれる土壌があります。
これは顧客との利益相反になる場合が多いです。

しかしわれわれは、自社で金融商品を扱っておらず、売り込む必要もなく、紹介や仲介をすることでキックバックがあるわけでもないので、どんな助言をしても自由な立場です。

これが最大の特徴と考えています。

つまり、顧客の利益の最大化だけを考えることができる。
顧客が儲けたら、その結果としてわれわれも利益を得ることができる。

金融商品を売りっぱなしにして、顧客に損をさせて、自分は儲けるというビジネスモデルでは成り立たないわけです。

弊社事業の特徴は、まさにこの、利益相反を生まない投資助言を生かしたサービスを提供することです。

法人や特定投資家(いくつかの条件を満たした資産規模の大きい投資家)、資産や収入規模の比較的大きい投資家向けに、「投資助言選択型自動売買ローレバレッジ・フォレックス」を提供しています。


2.お客様に利益を得てもらうために手の内を公開する

今日は、ふだんあまりお伝えすることのない、個人投資家さんたちのためにどのようなことを行っているかについて書いてみたいと思います。

色々と形態やサービス内容に変化があるにせよ、私は外国為替(FX)の取引アドバイスを10年以上続けています。

他の投資助言者や、他の助言会社ができないこととして私が誇りに思っていることは、取引の詳細を具体的にお伝えすることを継続していることです。

サービスでは長期、中期、短期、デイトレなどと区分して配信しています。
長期は数年以上、中期は数ヶ月から1年程度、短期は数日から数週間程度、デイトレは1日以内を基本として、それぞれの取引について、下記の情報をセットで公開します。

①エントリー時間
②エントリー価格
③ポジション数量(レバレッジ/損失許容)
④背景となる相場観
⑤エグジット価格(出口戦略)
⑥ストップロス(逆指値)

たとえばこのような形。
デイトレード(2024年4月30日のポンド/円)

スイングトレード(2024年4月16日のナスダック)

長期トレード(2023年12月28日のカナダドル/スイスフラン)

出口(利食い、損切り)の情報も、リアルタイムでお知らせしています。
このような形です。

エントリー情報も、エグジット情報も、そしてリスクも戦略もすべて公開することはプロでも(プロならなおさら)恐くてできないことだと関係者が口をそろえて言います。公開するリスクが高くて見合わない、ということでしょう。

それをしてこそ顧客に対して本当の助言をしていることになると私は考えます。
また、それができない人は、助言の根拠を自分の中に持っていないということではないでしょうか。

成績もすべて公開しており、最近の成績では、たとえば4月はこのような結果でした。

4月1日~30日

前月の3月はこの通り。

3月1日~31日

そしてその前の2月。

2月1日~28日

結果にはスイングとデイトレしか出ていませんが、長期は最短1年、場合によっては数年以上保有するポジションなので、そうそう決済をしないため結果にはでてきません。

私が配信する情報をもとに真似をして取引をするいわゆる「ミラートレード」も可能ですが、できれば、なぜ私がこの通貨ペアを選んだのか? なぜ今のタイミングなのか? 出口戦略をどのように決めていくのか? を学んでいただければとの願いを持って日々取り組んでいます。

個人投資家の最大の強みは、自分で考え、自分でリスクを取ることなのですから。

本データは個人投資家向け投資助言サービス「FX UNLIMITED」のものです。


3.投資助言を志す方へ

投資アドバイスは軽々しく行えるものではありません。
自分の言ったことが、相手の損失に直接つながることがあるからです。

NVIDIA買ったらいいよ、米ドル買っとけば損しないよ、S&P500だけやればいいよ、といった情報がインターネットを含むメディアでも、個人間でも、頻繁にやり取りされていると思います。

世間話なのか雑談なのか、本気で勧めているのかの境界線があいまいで、情報の受け手の状況もわかりません。

問題なのは、相手が損をしてもその責任を取れないことを承知の上で、安易に投資を勧めることです。
投資情報の取り扱いについては、拙著「投資で失敗する人 成功する人―あなたの人生を貧しくする投資のウラ側」(自由国民社)をぜひお読みいただけたらと思います。

投資は、素人が安易に勧めてよいものではありません。
また、たとえ金融知識のある人であっても、業として(お仕事として)助言を行う場合は、金融商品取引業者の一形態である「投資助言・代理業」の登録を財務局に対して行うことが金融商品取引法によって義務づけられています。

登録手続きの詳細が財務省関東財務局のウェブサイトに出ています。
ご関心のある方は参考にどうぞ。

投資助言(投資アドバイス)は非常に責任の重い仕事です。
お客様(投資家)が利益を得て、資産を増やしたり、収入を増やしたりするためのお手伝いをしたいと願うのは、そしてこの仕事を志すのは本当に素晴らしいことだと思います。

銀行や証券会社もよいですが、そして金融商品の営業職もよいですが、またファンドマネージャーにあこがれるのも悪くないですが、投資助言という仕事の魅力も若い方々に知っていただければなと思って、この記事を書きました。

金融は虚業と揶揄されることもありますが、やっかみでしかありません。
金融は資本主義市場の根幹であり、世界と日本を支えている重要なインフラです。

重要度でいえば、「農林水産業」「製造業」「金融業」が三大産業だと私は思っています。

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