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孫が来るのがしんどい

よく世間では孫のことを「目に入れても痛くない」とか比喩するが、あれが私の場合全くそんなことはない。

冷たいばあさんだ、と言われるかもしれないが。

ただ、誤解されたくないのは「全くかわいくない」のではなく、もちろんかわいいに決まっているが、目に入れてもっていうたとえには相当しないということ。

やっぱり1番かわいいのは何歳になっても我が子ではないか?

我が子を介しての孫のかわいさ
我が子あっての孫のいとしさ

孫をかわいがる我が子
孫を大切にする我が子
孫を一生懸命育てている我が子
私がいくら叱っても言うことを聴かなかったのに、同じことを孫に言って聴かせている我が子

その我が子が大切にしている孫だからこそかわいい。

またまた誤解されたくないので言うが私は子離れ出来てない母親ではないし我が子を溺愛し過保護な子育てをしていたわけでもない。

その証拠に普段から息子にはこちらからは連絡しない。

母親からの連絡なんて30過ぎの息子にとってはうるさいだけだろうから。

だから、世間一般でよく義母が孫の育児や教育に口出ししてお嫁さんや息子とトラブルになったり、盆暮れ正月、ゴールデンウィーク、シルバーウィーク等休みに義実家への帰省を強要したり、息子宅に押し掛けたりするような過干渉は私はしない。(息子宅に行ったことは一度もない)

息子が用事があるときだけ連絡してきて
私はできる限り万障繰り合わせて息子のオーダーに答える。

いつでも息子のために役に立てる親でいたい。
役に立てなくなったら
逆に迷惑をかけるようになったら
私の存在価値はないと思っているから。


「次の日曜日行ってもいい?」
と、息子からLINEがあれば、何をおいても最優先
「大丈夫よ、おいで」
と、短めのLINEで返す。

息子が実家に嫁と孫を連れてくるというのだ。
息子もいろいろ万障繰り合わせて予定を立てている。
これを断るようなことがあれば、もう来てくれなくなるかもしれない。
そんなことだけは避けなければならない。

ただ、
正直な話、息子家族が来ると聞いて
嬉しいというよりはしんどい。

息子家族はたいてい日曜日の午後3時過ぎに我が家にやってくる。
その後5時に夕飯を食べ、6時過ぎには帰っていく。

滞在時間3時間弱

これが長いか短いか
妥当な時間なのか、久々なのにちょっと短すぎるのかは人によりけりだが

私の場合でいうと
夕飯の支度などで久しぶりに顔を見た息子とゆっくり座って話をする間もなくあっという間に帰っていく感じ。

夕食は上げ膳据え膳
お嫁さんは何もせず
食べて帰るだけ
これまで「手伝いましょうか」と言われたこともない。
支度も片付けも私ひとり
6人分の食事の支度と片付けはかなりの負担

たぶんお嫁さんにはそのくらいのメリットがないと義実家にわざわざ行こうということにならないんだろう。
別に私とお嫁さんは特に険悪な仲でもなく良好な間柄だと思っている。
というか、険悪なるほど関わっていない。

私もまだ現役で週5日8時間勤務をしている身であるが土日の休暇は一週間の疲れを回復させるのに充分足りる時間ではない。
でも息子がせっかく来てくれるのだからと日曜日は朝から息子の好物を支度する。

恩着せがましく聞こえたらそれは本意ではないけど、純粋に息子に会いたい、近況を聞きたい、昔のように冗談を言って笑いたい気持ちがあって、それらの苦痛を超えるから頑張れる。

でも、現実は息子とはほとんど話は出来ず、孫の相手を少しだけして、後はご飯支度で時間は過ぎる。

何とか会話の時間を増やしたいから、息子たちが滞在しているときに台所に立たなくていいようにできるところまでの調理を午前中に済ませる工夫もしている。

息子とお嫁さんとの間で、この短時間の帰省がどういう位置付けで何を意味しているのかわからないが、これが役に立てているのならとやかく思わず甘んじて飯炊きばばあに徹するべきなのだろう。

今晩のメニューは、煮込みハンバーグ、筑前煮、サラダ。これなら朝から作っておける。

材料の買い物は昨日済ませて、今朝は朝食後すぐに材料のカット、下ごしらえから始めた。
ただ、今朝はあまりにも寒く、水も冷たく、何か飯炊きばばあが虚しくなってしまい、玉ねぎを炒めて冷めるまでの間にここで愚痴をこぼしている。

お嫁さんがわざわざ義実家に孫を連れて来てくれるのに
なんたる不謹慎なばあさんだと
世のお嫁さんに叱られるだろう
ぜいたくな悩みであることも承知している

でもしんどいのよ。
普段夫と二人きりの生活に慣れると
正直来客対応はくたびれる。

ただ、広い世の中ひとりくらいこんな突飛な考えに共感してくれる人もいるのではと。


じゃ、そろそろ玉ねぎが冷めたころなので、ハンバーグの種をつくることにしよう。







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