冬のあさ
朝登校班への見送りが終わり帰宅すると
忘れものがひとつ
次男が着替えを忘れていた
一年生は着替えを置いておく決まりがある
給食をこぼしたり
歯磨きのときにぬれたりするからだ
次男が困って
泣いてしまってはいけないので
甘いなぁと思いながらも届けにいく私
職員室にいる教頭先生に
着替えを渡して帰る
学校まで徒歩5分
人通りもほとんどなく
車もめったに通らない
ひとりの時間がうれしくてゆっくり歩く
ちょうど朝日が山に射し込んできた
一気に山の霧が晴れて
山がどんどん開いていく
白鷺が
頭の上を飛んでいく
私は
大きく息をすいこんで
スキップしながら帰った
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