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【最新】令和の参観日。これは…これはもしかして…!

2月のとある日。
中2の長女の参観日に行った。
中学生だし、参観日とか来られるのイヤかな?と思ってたら、

「ママ明日の参観日来る?」
「何時くらいにくる?」
「ちゃんと授業の最初からいる?」
「保護者会だけじゃなくて、ほんとにちゃんと授業参観も見る?」

としつこいくらいに、来てほしいアピールがすごいので、(本当は後半の修学旅行説明会だけ行こうと思ったけど)、授業参観に行くことにした。

何を隠そう、私は参観日が苦手である。

まず、人見知りなので、他のお母さんたちと何を話して良いのかわからなくて、いまだに緊張する。
あと、黙って立っているのが苦手。
多動の特性は少ないので体はじっとしてはいられるけど、脳内だけが非常に多動なので、集中出来ないし、興味のない話を聞き続けることが出来ないという、まっこと失礼な特性がある。
授業をするのは得意だけど、授業を聞くのは苦手。

そんな私が久しぶりに行った長女の授業参観。

ビビった。めちゃくちゃびっくりした。
2024年、令和の授業はこんなんなってんのか!!と驚いた。

今日はそんな現代の中学校の授業の様子について書きたい。


その日の授業参観の教科は、国語だった。

担任の先生でない、初めてお見かけする30代くらいの女性の先生。ハキハキと感じよく授業を進める。

本日のテーマは
「多義語」「類義語」「同意語」「対義語」。
最初は興味ないな~と思って聞いてたけど(すみません)、聞いてうるちにだんだん面白くなってきた。

例えば「甘い」という言葉には色々意味がある。
「砂糖が甘い」
「考えが甘い」
「ねじの締めが甘い」
これは多義語らしい。一つの言葉にも様々な意味がある。
ふむふむ。確かにな。これは面白いかも。授業の内容に少し興味がわいたら、ちょっとだけ参観が苦痛じゃなくなってきた。

なんなら、私も「先生」という立場なので、他の先生の授業の進め方は気になる。今日の先生は、若いけど、教え上手な先生だな~、なんて、上から目線で授業参観していた、その時。

「はい!では、みんなクロム出してー!」

その瞬間、生徒がみんな、机の中からサッ!っとクロムブック(ノートPC)を取り出す。

かっこいー!
今って授業中に積極的にパソコン使うのね!!

数年前から、娘たちの通う小学校も中学校もクロムを多用するようになった。うちの場合、小学校は貸与、中学校は斡旋されて各自購入する。
小学校は、授業中調べ物をしたり、なんならタイピングの速さを競うくらいしか使われているのを見たことがなかったが、中学校に入ると全然違う。

基本、時間割の変更や部活の連絡事項、提出物の内容と期日もクロム内の「クラスルーム」とやらに配信され、なんなら宿題もクロムで送信して提出する。その日中なら夜遅くてもOK。
授業でもプレゼン形式の課題が多くなり、作文ももちろんクロムで送信。正直、親としては何もわからないし、もう提出物の管理さえ出来ない。
まぁ、良い事だけども。

最近参加した授業参観は、体育や道徳とかが多かったので、授業でクロムが使われるのを見たのは久しぶりだった。生徒全員が机から一斉にクロムを取り出し、スチャッ!っとパソコンを開く姿はカッコイイ。令和〜!!

「みんなの考えをを記入して送信してください~」とか言うのかな?と思ったら、

「では、先生が問題を作ったので、カフート開いてください~!」

カ、カフート??

え、なにそれ。

これがカフート!

教室の右上の大きなスクリーンに、でっかく「Kahoot!」の画面が映る。そして、クラスのみんなの名前がシュポ!シュポポポポポッ!と、画面にエントリーされていく。
「みんな、エントリー出来たかな~?」と先生。
なんか、近代的~。あとで双子に聞いたら、小学校でもよく使われてるそうな。

絶対日本資本じゃないデザイン。

「これから先生が作った問題を出すので、各自、答えていきましょう、それでは、スタート!」

合図とともに軽快な音楽が流れ、先生が作った問題がスクリーンに映し出される。今回の国語の授業では、たとえばこんな感じ。

「次のうち、この文の『甘い』の対義語はなんでしょうか?」

『君は考えが”甘い”ね』

①辛い
②厳しい
③思慮深い
④酸っぱい

え、結構むずかしくない?②か?③かな?
(ちなみに答えは③思慮深い、が正解)

スクリーンには、こんな感じのパソコン画面と、10秒のカウントダウンが表示される。

たとえば地理の問題だとこんな感じ。

これって、生徒がみんなひとつ選んで手を挙げるのかな?で、正解者が勝ち残る感じ?

…とか思ってたら、そんなアナログな方法じゃななかった。

生徒たちはその問題画面もクロムに表示されてるのか、「う~ん」とか「これは②かな~」とか言いながら、答えのボタンを押す。

すると、10秒のカウントダウンの後、どの番号の解答が一番多いのか、そして正解が表示される。

これがクラス全員だと、なかなか楽しい!

その上で、更に正解者の中から、より早く正解を出した順に高いスコアが与えられ、スコアの高い生徒の順にランキングが出る。

正解者の中から更に
解答の早い順に高スコアになる。


これ…、これは、どっかで見たことあるぞ。

これは…、

これは、オールスター感謝祭やー!!!!!

改変期に行われる、番組対抗の、あれです!


マジで、あれでした。

あぁ、島崎和歌子の「アンサー、チェック!!」の声が聞こえてくる。

こんなん、絶対楽しいに決まってるー!!
授業中にクイズ番組に参加出来るなんて!

生徒たちは皆、
間違えたー!とか、イェーイ!!とか、問題やスコアに一喜一憂しながらも、みんな必死で考えてる。

楽しそうだな。こんな授業。
令和の子どもたちが、ちょっと羨ましい。

やっぱりただ一方的に教えるだけじゃなくて、手を変え品を変え、いろんな方法で生徒の興味を惹きつけたり、いかに自発的に参加させるかなんて事を考えてる先生たちは、日々大変だよなー。
気持ち、わかります。

そんな画期的な授業参観。

ちなみにうちの長女はその日、そのカフート対決でクラスで一番のスコアを叩き出し、なんと最終的に、クラスでチャンピオンになった。

母、見に行っといて良かった!!

途中までクラスの男子といい勝負だったが、最後の最後で、長女は圧倒的な速さで最終問題に正解した。

その問題がコチラ。

「次のうち、この文の中の『当たる』の対義語はなんでしょうか?」

『イライラしていたので、妹に強く"当たる"』


そりゃ、秒速で答えれる訳だわ。
納得。


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