プラスチックと合成洗剤

田舎の道端に落ちているペットボトル。泥で汚れたビニールの袋。
そばに落ちている朽ちかけた小枝は気にならないのに、それら朽ちていくことのないものは、野の道に融け込むことなく、異物として、形を崩しながらも居座り続ける。

洗濯や洗い物の時に排水口へ流れていく洗剤もまた、液体になったプラスチックのようだ。
これらの泡はしぶとく消えることなく川の水面をただよいつづけ、見えないほど薄くなりながらも、分解されることなく残り続けていく。

死んだあとに、世界の内に溶けて消えてしまわない、消えてしまえないことの醜さを、避けていけたらいいと願う。


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