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私が私で居るために

辛いことは重なる。
悲しいことは連なって起こるもんだ。

どうして。なんで私だけ。

たぶん夢の中でも苦しんでいて、
もがきながら朝に向かっていた。

…目を開ける直前に、ここ最近の苦しみの中、自分を支えたり励ましたりしてくれた人たちやシーンが走馬灯のように流れていった。

胸のあたたかさと、ひとすじの涙で目覚めた。

こんな私が最近ずっと聴いている曲がある。
ビッケブランカの『白熊』

ここに出てくる、いつだって明るい笑顔の素敵な彼女は、泣いて朝が来て、夜が来てまた朝が来てもうずくまっている。
ひどく傷ついているらしいそんな彼女のとなりにいて、
「君が悲しいのは誰のせい」「僕がこらしめてあげよう」
と優しくて気弱そうなんだけれど、強い言葉で寄り添ってくれる、まるで白熊みたいなヤツの歌。

私には、こんな白熊みたいなヤツが沢山いて、この歌詞の白熊みたいにみんな、心配して会ってくれたり、となりにいて、一緒に悲しんだり怒ったりしてくれる。

まだまだ毎日前向きに、なんて元気はないけれど。
いや人生なんてほんとはそんなもんで、みんなそれぞれ、毎日落ち込んだり元気になったりを繰り返してるんだろうけど。


空気を入れて調子がよくなった自転車で街を走って
見上げた空がなんともやさしくて綺麗だと感じて
ふと立ち寄って買ったまあるくてやわらかいパンに微笑んで

そんな日々を感じられる心と、白熊たちに感謝する心があれば、私は私で居られるから、大丈夫そうです。

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