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自分らしく、「話す力」で周囲に幸せを広げていく―Voicy代表 緒方憲太郎さん講演会【イベントレポート】

自分の想いを伝えたい時、みなさんはどのくらい「話す力」を活用できていますか?もしかしたら、話すこと自体に苦手意識をお持ちの方もいるかもしれません。

この記事では、2023年2月11日に行われた、株式会社Voicy代表取締役CEO 緒方憲太郎さんの講演会の内容をダイジェストでお届けします。

テーマは「ありのままの自分で人から求められる話し方」。「いかに上手に話すか」という表面的なことではなく、自分らしさを、周囲の人に喜んでもらいながらどう届けるかという本質的なお話をしていただきました。

自分らしい生き方のヒントが欲しい方、自分らしく生きながら、身近な人にも幸せを広げたい方におすすめです。


緒方憲太郎さん(株式会社Voicy代表取締役CEO)


「話し方」より「話す力」を身につけよう

関西人ならではのジョークも挟みつつ
笑いの絶えない講演会でした

「話すこと」の重要性に着目し、日本最大級の音声プラットフォームVoicyを立ち上げた緒方さん。着目した理由は、話すこと自体に人間性や人生経験すべてが入っているからだそう。

最近では、書店に行っても「話し方」に関する本をたくさん見かけるようになりました。しかし緒方さんは「話し方」よりも「話す力」のほうが大切だと言います。緒方さんの言う「話す力」とはどんなものなのでしょうか?

そもそも、「話し方」ではなくて「話す力」まず相手に喜んでもらうっていう感覚を作ることが大事なんです。
「私の多様性を認めろ」っていう前に、相手の多様性を認める方が先なんですよね。相手のものを受け取った後で、「自分もプラスワンで、多様性を届けてもよろしいでしょうか」ってやらないと、みんなキャパいっぱいになるわけですよ。「自分の主張を押し付けている可能性もあるんだ」という感覚があると、人って心を開いてくれると思うんですね。

でもみんな「話し方」を覚えちゃうんですよ(笑) これではさすがにあかんなと思って。長期的に時間をかけて、ちゃんと「話す力」をつけませんかっていうことを提案したくて本を出しました。

「話す」というと、自分の伝えたいことをいかに伝えるかという発想になるかもしれません。しかし本当に大切なことは、自分の想いを伝えるためにも、まずは相手に喜んでもらうことが大事だということでした。


自分らしさとは、自分のフィルターを通して発信すること

講演会のテーマは「ありのままの自分で人から求められる話し方」。会場からは「どうやって自分らしい話す力を身につけたらよいか」という質問がありました。それに対し、緒方さんからは意外な一言が。

自分らしさに関して言えば、女性は不利なんです。女性の皆さんは、女性誌を読んで、万人ウケするメイクや仕草を身に付け、ズレたことをしないようにするっていう歴史が長い。そんな女性たちが「私らしく」っていきなりやるのは、筋トレを一回もしたことがない人がいきなりバーベルを上げるみたいな状態になるので、骨折しやすいわけですよ。

では、女性が「骨折せず」に自分らしさを発揮していくにはどうしたらいいのでしょうか。

一番簡単なのは、人生を全力で楽しんで、新しいものを得ていきながら、それを自分のフィルターを通して話していくこと。人はそれに共感するから「友達になりたい」と思ってくれる人が増えていく。そうやって自分の関わる1人1人に、ちょっとでも認知されて喜んでもらったり、今日はこんな喜ばれることをしようってやったりするのが、その人の魅力の総和になるんです。

また、自分らしさを生み出すヒントとして「生産と消費」の話もしていただきました。

とあるお金持ちの知人が「時間とお金は全部生産に使いなさい」と言っていて。消費ばかりしていると、自分が成長しないから、人生がどんどんつまらなくなっていくんですね。一方で生産をすると、1個できたことからまたできないことが生まれて、それに対してまた成長していく。自分らしさにおいても、生産をするっていうことをして、その生産をコンテンツにするのが、むちゃくちゃ大事なんですよね。

人生を全力で楽しみ、価値を生み出していく。そこで得た学びを、自分のフィルターを通して話していく。共感してくれた人から喜びが広がっていき、その積み重ねが自分らしさになる。まず身近な人に喜んでもらうというのは、遠回りに見えて、自分らしく生きるための近道になるのだと感じました。


「話す力」で身近な人から幸せを広げていく

チャットも大盛り上がり!熱量の高い時間でした

緒方さんは、話すことのゴールは「身近な人から好かれ、幸せに生きること」だと言います。

目指す世界は、心地よく自分のままでいて、近い範囲の人から好かれ、自分の環境を良くすること。まず5人、10人、15人がどんどんあなたのことを好きになり、近い人ほど好きの熱量が高いからこそ、だんだん外に「好き」が広がっていくんですね。

去年「あなたに会いたい」と言ってくれた人は何人いますか?その好きの濃度が、今年は上がっていますか?好きの濃度が上がりさえすれば、カルピスの原液のように薄めてさーっと広く出せるわけですよ。

SNSのフォロワー数よりも、いざ自分が困ったときに、助けたいって思ってくれるような人が何人いるかの方が、自分の人生も幸せだし、それで形になるはずなんですよね。

「自分らしく話す」というと、「とにかく個性を尖らせて、多くの人に発信していかないと」と思っている方もいるかもしれません。しかし、幸せに生きるには、身近な人に好かれながら、自分らしく生きることができれば十分なのだと思います。

自分らしく生きて、「話す力」で周囲に幸せを広げていく。そんな素敵な人生を歩みたいと感じさせてくれる講演会でした。


講演会を終えて

ありのままの自分で周囲から好かれて、幸せに生きる

私が緒方さんの話から感じたのは、無理して個性を尖らせて、何者かになろうとしなくていい。それよりも人生を全力で楽しんで、身近な人に喜ばれる価値を生み出し、発信していくことが自分らしさになるし、幸せな人生だということでした。

SNSのフォロワー数という「数の多さ」が目につきやすい時代だからこそ、身近な1人1人に喜んでもらうという気持ちを忘れないようにしようと思いました。

緒方さんのTwitterはこちら🚩
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モデレーター:安藤美玖/記事:佐々木かなえ


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