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後払い、ツケ払い

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最近、増えてきている「後払い業者、ツケ払い業者」。
聞いたことありますか?

ニュースにも取り上げられ、問題になっています。

そもそも、後払い・ツケ払いとは・・・
商品を購入し、月末や後日支払い、というクレジットカードに似た形の支払方法です。
(※クレジットカードの仕組みとは全く違いますが、イメージのため例に出しました。)

手元にお金がなく、欲しい商品がある、今買わないともう買えない!という時に便利です。
有名な大企業ZOZOタウンでもその後払いが使われてますね。


クレジットカードとは違い信用情報がブラックの方でも利用できるため
債務者の方でも利用しています。

その後払い方法に目をつけたのが
最近問題となっている後払い業者です。

消費者に商品を購入してもらい、消費者に対し「TwitterやFacebookで宣伝してくれたらキャッシュバック!」といった宣伝文句を謳い、実際に消費者にキャッシュバックという名目で現金を振込みます。後日、商品代として振込金額よりも多い金額を、商品代として回収する、という流れです。

他にも、写真や情報商材(FXのシステムや副業商材)などのデジタルデータを販売する流れの業者。オンラインサロンという名目で会費を受取る業者なども存在し、様々な後払いの業態が出てきています。

実際に商品がやり取りされていれば問題ないのですが、中には商品も何も無く、メッセージのやり取りのみで、客観的にみると単なる貸付、にすぎない場合が数多くあります。

さらに、それの貸付に対し、後日返済(商品代として振込)として振込む際は、元の金額の1.5倍~2倍といったかなり高利息で、いわゆる闇金と変わりありません。

審査もある場合がありますが、数時間ですぐに現金が手に入る。
借入の履歴に残らない、インターネット上でうまく広告がうたれているという点から、利用者の中では若い方が多く、複数の業者を使ってしまう方もいます。

また2020年はコロナの影響もあり、仕事が無くなってしまった、収入が減ったという方が数多くいます。そのあおりもあってか、利用者が増加傾向にあります。

銀行や消費者金融と違って、数十万を借りることは基本的にできません。
15,000円~50,000円くらいが平均的です。
しかし返済となると、30,000円~80,000円ほどになるので、恐ろしい金利です。

借りた金額の1.5倍~2倍を支払うのですから、火の車は目に見えてますよね。
しかし利用者の中には、目先のお金の問題をすぐに解決したいために、借りてしまいます。しかしそれを返せず、返すためにまた借りて、という悪循環に陥り、結果的に後払い業者数社、数十社を利用してしまう人もいます。

高金利のこともそうですが、他にも気をつけて頂きたい点があります。
申込時、緊急連絡先や職場について聞かれることがほとんどです。

これは、あなたと連絡が繋がらない場合や、返済できない場合に連絡をするためです。ですので、もし教えてしまった場合、家族や職場にも迷惑がかかります。実際に職場に連絡がいってしまい、クビになる可能性だったりもあります。家に連絡がいってしまい、家に居づらくなるかもしれません。

金融庁もこのような業者が増えていることについて、
「売買の契約であっても、実態からみて貸金業にあたる可能性は十分にあり、現在手口や被害の状況について把握を進めている。今後は捜査当局とも連携して対応していきたい。目先の現金を得るために安易に手を出してしまうとトラブルに巻き込まれるおそれがあるので、注意してほしい」とコメントしています。

すでに金融庁に目をつけられているサービスなので、利用しないでください。
以上のことを踏まえ、目先のことだけ考えて利用するのは絶対に止めてください。

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