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ない方が良かったけど、あって良かった。

恥をかいた、許せなかった、勘違い、イタい発言、過ちなど苦い思い出として残る後悔たちは、ない方が良かった。

自分だけが覚えていて、ほかの人はみんな忘れていてほしいなと願うばかりで、仮にもし誰かを傷つけていたり、嫌な思いをさせていたとすれば、戻って謝ることもやり直すこともできないので、これからに還元していくしかないのだけど。

だけどそれでも、その後悔たちは「あって良かった」と思う。ない方が良かったけど、あって良かったと思えるのは、なんとかそれがギリギリ原動力になっているから。物事の見方が変わったり、許せたり、寄り添えたり、大丈夫だよって応援できたり。

直面しているときは、人生の終わりかのように大げさに辛かったり悲しかったりするのだけど、何がきっかけかも分からないままに過去として受け止められていて、それが大人になるということなのかもしれないとも最近は思う。

未だに後悔することもあるけど、色んな事に既視感を覚えて、なんなくこなせていたりする。それはそれで自信にも繋がるのだけど、胸がキューっと痛くなるようなあの感覚を懐かしくさえ思う。これが、「ない方が良かったけど、あって良かった」の正体なのかもしれない。

ふと思い出して、一瞬そこに戻って、今の自分の立ち位置が確認できる。これはとても良いことで、例え今がどんな状況でも、些細なことで良かったと感じる事ができる。

一方で、嬉しくて眠れなかったり、胸がいっぱいでお腹がすかなかったり、たくさん笑ってたくさん喋った美しく輝く思い出もまた、支えになる。何度思い出しても満たされる。そんな思い出はいくつあっても良いしどんどん更新できたらなと思う。

なーんてことを、この太田さんのポッドキャストを聞きながら思ったのでした。

「ない方が良かったけど、あって良かった」の大名言は、太田さんの発言。

どの回も大好きだし、みしぇうさんと2人のやり取りも大好きなのだけど、このNo.92は神回で。前半は、太田さんのフリートークでげらげら笑って、最後急にしんみりな回。マイナス要素のしんみりではなくて、色んなことを思い出して、考えて振り返って、結果今回のエモエモおセンチなこのnoteが出来上がるくらい最高な回。

あと、「花束みたいな恋をした」にもだいぶ感化されちゃってる気がする。絹ちゃんと麦くんに過去の自分と重ねちゃうの、図々しすぎるけど、みんなそれぞれ思い出と共に生きているんだなー、必要なときに必要な思い出を引っ張り出して生きているんだなと感じました。

おわり。

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