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ハワイと日本の運転免許切り替え

2018年12月20日より、日本政府とハワイ州政府との合意によって運転免許取得のための筆記試験、実技試験が免除になりました。

ハワイでの運転免許取得方法

1. 筆記試験を受ける。(仮免許取得)
最寄り、または希望日に空きがあるDriver Licensing Centersで筆記試験を予約・受験します。
以前は日本の観光客でも運転免許が取得できるころがあったようですが、現在はハワイ在住を証明する書類を提示が必要があります。光熱費の請求書や賃貸契約書、政府からの公的な郵便などがそれにあたります。
日本人の場合、それに加えビザの提示が必要です。
また、生年月日等が分かるIDも必要です。

ハワイでは日本語で受験が可能です。また、2013年時私が取得した際はインターネット上に模擬テストがあったのでそれを使って練習していき、ほぼ同じ問題が出題されました。日本語で受験が可能ではあるものの、微妙なニュアンスの表現など逆に日本語訳のせいで迷いが生じるような問いもあるので、英語の模擬テストを練習し、英語で受験したほうが簡単だと感じる人もいると思います。

2. 実技試験を受ける。
筆記試験に合格したら、改めて最寄り、または希望日に空きがあるDriver Licensing Centersで予約を取ります。こちら、結構3か月、4か月待ちになることも多く、利便性を取るか予約が早く取れるところで予約するか悩みどころです。近所であれば、同じ道で練習して臨めるでしょうし、田舎の免許センターだと、試験も運転しやすい道かもしれません。

ここで日本と大きく違うことは
●車は持参
 →自分で試験を受ける際の車両を持ち込む必要があります。
●運転免許保有者の同行
 →仮免許では日本と同様、まだ一人で運転できません。結果、1人で試験で使う車を運転して行くと違法になります。同行者の運転免許も確認されます。2013年時ですが、私は何も考えず一人で行きました💦日本の免許書、パスポート、国際免許証を提示して許してもらえました。
●車両保険の提示
 →車両保険の保険番号だけでなく、補償内容などを示した明細が示されている保険証原本またはアプリの提示が求められます。(今年、友人が保険名義と番号だけしか示せず試験は後日に延期になりました)
●車両の状態(ブレーキランプなど)の確認
 →車持参なので、簡単な車両確認が行われます。問題があれば、その日試験が受けられません。車検を通したばかりの車にも関わらず車両確認をパスできず、延期にされている人も目撃しました。車検より厳しい確認・・・いや車検が適当なのか・・・

実技試験は5~10分で終了します。ハワイでもバイクレーン(自転車用レーン)が増えてきているので、右折レーンに車線変更するときにバイク確認などしないと減点されるようです。基本は近所をぐるっと回り、縦列駐車をして終わりです。
ちなみに、ハワイにも一応教習所があります。高校生は学校でも教習を提供しているところがあります。

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Rojo ..路上のことかな?と思って思わず写真を撮ったのですが、今見るとジェリーロジョーさんの可能性もあるかも・・と思ってきました。


実技試験終了後、その場で合否が伝えられ、受かっていれば写真撮影をし紙の免許が発行されます。後日改めて正式な免許証が郵送されてきます。

ハワイで運転免許を取得するメリットは、勿論運転できることが一番ですが、あとはカムアイナといって地元民対象の割引があったり、地元民対象のサービスがあったりするので、運転免許が一番その証明に使いやすいところにあるのかなと思います。

日本の運転免許証をハワイ州のものに切り替える方法

1.在ホノルル日本国総領事館で自動車運転免許証抜粋証明を発行してもらう
 必要書類
パスポート
運転免許証原本
運転免許経歴証明書(日英各1枚)
ハワイの住所が証明できるもの
現金$19(証明書受け取り時に必要だったと思います。)

このハワイの住所が証明できるものが以外と厄介です。
というのも、こちら原本提示なのですが、近年デジタル化が進んでおり光熱費も賃貸契約も銀行口座残高証明も全てデジタルです。印刷したものは認められません。領事館で尋ねたところ、光熱費の請求書を一旦郵送に切り替えてもらってください、と言われました。保険会社から送られてきた私宛の手紙を持っていきましたが、それは受け付けられないとのこと。
今回、たまたま直前にSocial security card(日本で言うマイナンバー、年金番号的な数字の通知書)が政府から届いており、カードを切り取らずたまたま鞄に届いたそのままを突っ込んでいたので、それで確認してもらえました👏

この証明はだいたい1週間ほどで受け取れます。

2. Driver Licensing Centersで切り替え
予約をしていきましょう。予約がなくてもできないわけではないですが、Stand by枠があり、数時間待たされる、本日は受付終了の可能性もあります。
ここでは、書類確認、視力検査、写真撮影、発行費用($40) を払います。

提示書類
⁻自動車運転免許証抜粋証明
⁻日本の運転免許証(裏にハワイでは今後使えない旨のスタンプが押されます)
⁻住所が証明できるもの
⁻滞在許可が証明できるもの

ここで、住所証明になぜか保険会社からの手紙を出してしまった私・・・
実は、私はアメリカではパートナーの氏に名前を変えたのですが、日本では旧姓のままです。なので、パスポートは日本の旧姓のまま。
VISAはアメリカの名前で申請していたのですが、最後の面接時にパスポートと同じ名前に変更されました。
つまり、
グリーンカード、ソーシャルセキュリティーカードは日本の姓
医療保険、銀行口座、賃貸契約などはアメリカの姓
という状態です。

一応問題はないようですが、正直不便です。

運転免許証は何故かmarriage certificate(婚姻証明)の名前が優先なようで、marriage certificateを取りに帰ることになりました。

書類確認が終わったら、その場で視力検査を受けます。
山の上や展望台にあるコイン式の望遠鏡のような機械を覗くのですが、その窓ガラス?が傷だらけで、Cの映し出されているスクリーンからのライトが乱反射して見えない・・・
自慢じゃないですが、いやどうでもいい自慢ですが、30半ばにして未だ両目1.5をキープしています。遺伝なのか両親は老眼になるまで眼鏡要らず、3学年上の兄はIT関係の仕事で一日PC仕事ですが何の対策もせず未だ2.0のようです。
光がCに重なって見えないものが多く、苦戦したのですが正解の答えを言うまで何回も挑戦させてくれる担当の人😅途中、これじゃ合格にできないわよ、といった空気が流れましたが無事通してくれました👏

ここまで来たら、あとは写真を撮って終了です。紙の一時的な運転免許証をもらって、後日正式なものが郵送で送られてくるのを待ちます。

ハワイ州の運転免許証を日本のものに切り替える方法

こちらは、運転免許経歴証明書のように事前にハワイで準備していく、または国を跨いで準備する必要がないという点では思い立ったが吉日、といった感じで切り替えられます。ちなみに同じ左運転のイギリスの運転免許も日本のものに切り替え可能です。

1. ハワイ州の運転免許証に日本語訳をつける。
JAFが運転免許証の日本語訳を作成してくれます。1通3000円
東京で作成した際、午前中に申請、ランチを食べて戻り受け取りといった感じで即日発行してもらえました。その足で免許センターへ

2. 最寄りの免許センターで切り替え
 必要書類
‐ハワイ州の免許証とその日本語訳
⁻パスポート
⁻住民票
⁻在留カードなど在留許可を証明できるもの
⁻証明写真

視力検査を受け、申請料と交付手数料で5000円近くを支払い終了です。

若干日本→ハワイの方が安いですが、当日に全て終われるハワイ→日本の方が手続きが簡単な気がします。ただ、免許センターでの待ち時間がとにかく長い。視力検査、支払い窓口(印紙購入場所)、書類確認窓口、受け取り、全て違う場所でその度に待たされるので、パートナーは非効率的だとグチグチ申しておりました💦
受け取りも日本だと正式な免許証がその日発行されるのでハワイの紙と違って結構待ちますしね・・
それでも、絶対一発で受からないと噂の免許センターでの実技試験が免除されるのは大きいと思います! 

(余談)
ハワイでは、片側二車線の道路でも、歩道側の車線にスクールバスが停車していたら、もう一車線にいたとしても停止する必要があり、追い越していくことは違法です。アメリカは子どもを守るための法律は特に厳しく、バスの影から子どもが飛び出してくる可能性なども配慮したものだと思います。同じ方向に走るスクールバスが止まったら、とにかく停止(バスもSTOPサインを出してくれます) 単に運転手が休憩で止まっただけ、時間待ちで止まっているだけの場合は追い越し可です。
こういった国、州による法律の違い、標識の違いなどもあるので、筆記試験免除とはいえ、一度はその国・州のルールを勉強することは必要だと思います。


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