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つかれおかあさん

いつものことながら、どうにもごはんを作る気にならなくて、子どもたちがお菓子食べながらテレビ見てるのをいいことに寝室に避難。

寝てたら次男がやってきて、しばし甘えたあと

「ぴーからはじまるスープ飲みたい」
と言い出した。

ああ、あれか。前作ったらぱくぱく食べてて、給食でも出て喜んでたやつ。

ビーフシチュー…いやハヤシライスかな?

作るの大変だなぁ、と思いながらも、ネットでグルテンフリー&シュガーフリー生活な私でもルー不使用でチャチャっと作れそうなレシピを検索してる。
「家に材料ないし、買いに行ってくるわ。」と。

でもハタと気づいた。

いや、食器洗ってないし、ごはん炊いてないし、今から買い出しして、作るの?嫌じゃない?

でも食べたいって言ってるしなぁ。

ひとまず、レトルトルーを買いに行くことを自分に許して一人家を出た。

レトルト食品といえば最近話題のこの動画!


レトルトを自分に許せたのは完璧、この動画のおかげなのである。
動画の原罪のくだりを思い出しながら、近くのスーパーまで車を走らせる。

私はまだ、レトルト食品を子どもに食べさせることに抵抗があるんだなぁ。
子どもに栄養ある手作りごはんを食べさせなければという思いに縛られてる。普段からできているとは全く言えない状況なんだけど、そんな自分を、どこかで責めてる。

改めて気付かされた。

芋づる式に最近の出来事が思い浮かぶ。

そういえば、立て続けに学校で必要な持ち物を忘れて行った長男。
彼以上に私が内心焦ってて、担任の先生から自分が母親としてしっかりしてないと思われているんじゃないかと実はビクビクしてる。

ソファでダラダラしてた癖に、長男が学校から帰ってきた瞬間飛び起きて、何かしてた風を装ったりしてる。息子からさえ、自分が学校で頑張ってる間にぐうたらしてた母親だと悟られたくないのである。

すっかり受け入れてたつもりだったけど、私はまだこんなにも、人からちゃんとしてる、しっかりしてる、頑張ってると思われたいのだなぁ。

ぐうたらで何も頑張れない、つかれおかあさん(次男に言われた)を実行してる癖に、そんな自分を否定する気持ちを握りしめているんだなぁ。

そう気づいたら車の中で夕焼けを見ながら、ちょっぴり泣けてきた。

スーパーに着いて、そんなに多くないレトルトハヤシの前で立ちすくむ。(カレーはめちゃくちゃ種類あるのにね!)

もう、今日は怠けると決めて、栄養より便利さを取ると決めてここに来たのに、いざ買うとなると裏面の原材料が気になって選べない。

無添加がいいとか、どこの産地がいいとか、そんなこと言ってられない状況なのに、やっぱり自分で敷いてる自分ルールに縛られてるなぁ。

美味しそうかどうかではなく、悪いものが入ってないかどうかで選ぼうとしてる。
身体には絶対良くなさそうなお菓子はいつも買い与えているのにね。

この無添加思考も私の一つの、ちゃんとしなければ案件なのである。

さらには、今度は自分で作れるようにとビーフシチューの材料を買っている私。今度こそ作って挽回したいんだなぁ。

ちゃんとしたい、頑張りたい、そんな気持ちはたくさんあるのに、身体も心が全く動かない。もう、半年前私はどうやって週5で働いてたのかほんとに思い出せない。

頑張れない私を許して愛せる日は来るのかな?
まだほんとにそれでいいの?ってどっかで思っている。

帰り道、もうすぐ満月を迎える月がぼんやり光ってた。

帰りに海で夕日見ようと思っていたのに、スーパーで迷いすぎてすっかり陽は落ちてしまった。

原罪からの解放…まだまだ道のりは長い。

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