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あなたにお任せします、の魔法

「あなたの腕とセンスを信頼しているので全てお任せします。お金と時間は問いません。好きに創作してください」

そう言われることは、クリエイターやアーティストにとっては何よりも嬉しいことなのではないだろうか

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先日、2019年最後のヘアチェンジをしてきた

お世話になっているのはPEEK-A-BOO青山店の伊東雨潔さん。一昨年の秋頃、友人に紹介してもらって以来、一年以上お世話になっている

施術に入る前のカウンセリングタイム。「今日はどうしましょうか?」という彼女の問いに対する私の答えはここ一年変わらない

「お任せで!」

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「お任せで!」と言っても、最低限の希望はつたえる。でもそれも本当に最低限

・今日は髪を切りたい or 長さは維持したい
・髪色は暖色系 or 寒色系
・動きを出したい

とかそんなもの。後は本当にまるっとお任せ。

彼女の腕が間違いないのは数回お世話になった時点で分かったし(彼女にお世話になるようになってから、髪型に関しては毎回とてもよく褒めてもらえるし、毎日鏡を見るのが楽しい)、彼女と私の好みは似ていたし

何より、私は彼女のクリエイティビティと、「お任せで」とお願いした時の彼女の楽しそうな表情がとても好きなのだ

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私が「お任せで」とお願いした時は、本当に「お任せ」だ。こちらが伝えた最低限を守ってくれれば、後は何をされても何も言わない

なので、このツイートに書いたように、ドライヤーで髪の毛を乾かしてセットしてもらうまで、自分の髪色が何色になるのが分からないこともある。笑
(こともある、というかほぼ毎回分からないまま、髪の毛を染められているww)

「お任せで」という言葉を受けて、「今日はどうしようかな」と考える時の雨潔さんの顔はすこぶる楽しそうで、それでいて、私の髪を見るその目は真剣そのものだ

しばらく考えた後、彼女の頭の中に完成形が下りてくる。「うん、わかった!これでいきましょう!」と言いながら、アシスタントさんにテキパキと指示を出してカラー剤を用意する

その完成形は私には見えない

でも、不安はない

雨潔さんなら間違いないから

用意されてきたカラー剤は、雨潔さんとアシスタントさんによって、私の髪に塗られていく。その作業は緻密で、見ていて「その細かさにどんな意味があるんだ」と思うこともあるのだけれど、その細かさがあるからこそ、雨潔さんのカラーは美しい。絶妙なグラデーションと、ポイントポイントで入る色

正にアート

その、髪型・髪色という名の完成されたアートを見るたびに、本当にこの人のアート・クリエイティビティが好きだなぁ…と思う

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雨潔さんにカットとカラーをお願いする料金は、正直安くはない。ブリーチをかけて、となれば時間も相当くう

それでも毎回、雨潔さんを指名して、全てをお任せするのは、ひとえに私が彼女の世界観や彼女のクリエイティブさを愛していて、彼女のことを信頼しているから

彼女になら、時間もお金もかけられる

毎回、彼女に会って、新しい髪型・髪色になった帰り道はとても気持ちがよく、その気持ちの良さの中で思うのだ

私も、そんな風に私の世界観を愛してくれて、私を信頼して、撮影に関しては全てを私に任せてくれる人が現れるような、そんなフォトグラファー(アーティスト)になりたいと

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