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コロナ禍でのピアノレッスンで思うこと

再び緊急事態宣言が発出された、、

私の職場は茨城県にあるため今のところ該当地域ではないけれど、東京などと同じように周りの飲食店は20時で閉まるところも多く、大きなショッピングモールも短縮営業となっていて夜は車の数も減っています。

ピアノのレッスンは、1度目の緊急事態宣言の時にZOOMでオンラインレッスンをしていた時もありましたが今は対面式でもオンラインでも自由に選べるようなシステムに変わりました。

 実際のところ、45人ほどいる生徒のなかでオンラインレッスンを希望している生徒は今現在1名のみです。その1名というのも、母親が出産をする為コロナ感染の不安があるので念のため県外の実家にしばらくの間帰省することにしたようで、生徒も一緒に茨城を出たからです。

意外とみんな当たり前のようにレッスンに来てくれます。

ありがたい気持ちと、不安の気持ちが半々。

私も生徒もマスクをしながら、私に至ってはその上にフェイスシールドをつけながら・・

空気清浄機、加湿器も常に運転させ、レッスン終わりにはアルコール消毒。

正直面倒、邪魔くさい、とは思いつつもそうしているからこそ今こうしてなんとか成り立っているんだという実感もあります。

もはや当たり前のこととなりました。

時短営業で周りも閑散としていたり、人との直接的なコミュニケーションもなかなかとれず、コロナから身を守るためにそれぞれがバリアを張って生きている状況がふととてもさみしく感じるときがあります。

コロナによって非日常だった様々なことに慣れてきているなぁーとも思うし、意識的に慣らしてきたけどひと昔前の我に返るとため息が出る思い・・

こんな思いで過ごしていると、なんだか心が押しつぶされてしまいそうです。


が、

この様な状況下にあっても前向きな生徒達の姿をみてとても元気をもらっています。

つい最近、3歳のお誕生日がきてまもない男の子が入会しました。

まずはどっちが右手、左手かな?からはじまり、遊んでる様にみえて音楽の基礎が身についていくメソッドなのですが、お母さんも交えてとっても楽しそうに遊んでくれています。

「楽しいいぃ~」といったり、いろんなものに興味をしめしてくれて私まで一緒に楽しくなっちゃう。私がピアノを弾いて生徒には歌わせたりベルを鳴らしてもらったりしてチョコチョコ忙しそうに動く子供の姿を見たお母さんがケタケタ大笑い、その様子がツボに入ったようで一緒に楽しい時間を過ごせました。

こんな状況でも子供に音楽を習わせたい親の気持ち、さらに楽しんで参加してくださる姿にも元気もらいました。

そんな小さな子供からの元気パワーエピソードもあれば、大人の生徒からの大きくて真剣な元気パワーももらっています。

子供が生徒で、そのお母さんも生徒のパターンなのですが、子供も習いたてで一番楽しい時!お母さんがそれに負けてないくらい楽しくて仕方ないというのがひしひしと伝わってきます。

学生のころ、ソナチネまでは習っていたようである程度弾ける生徒さんです。大人の生徒は、本人の弾きたい曲優先にレッスンしているんですが一緒に選曲の時が一番楽しいようで目がキラキラしています。ソナチネをもう一度仕上げ直したいとのことで、好きな曲から選んでもらっているのですが、、

この曲もいいし、この曲も良いなぁと思うんですよね、でもこれも気になるし・・あぁ~~どうしましょう!迷うー!!

と、

そこで私が「ではこの曲も良いけどどうですか??○○さんなら弾けますよ」

と弾いて聞かせると、あぁ~~良いですね!!!さらに迷う!!!!

と、何度かこの楽しいやり取りを繰り返しています。

そして決まると次の候補曲を弾くために今の曲をしっかり練習をして素早く仕上げる努力がみえてとても上達して聴こえています。

そのひたすら前向きな姿をみるとこれもまた私まで前向きになり元気を分けてもらった感覚になります。

人間のなかにある前を向いて歩んでいきたいという無意識的な気持ちは、コロナがあろうが何があろうが本能的に備わっているのか、こんな世の中だから私には特別キラキラ光って見えます。

私も前向きに日常を送りたいと潜在的に思うからこそ元気な人達の姿がとても心に響いてるのだと思いますが、逆のパターンで前向きパワーを分け与えられる人になりたいなと思います。



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