ピアノ講師さおり

大人の方の趣味として始める【ピアノ】の独学を応援・サポートしています。 《ピアノ講師さ…

ピアノ講師さおり

大人の方の趣味として始める【ピアノ】の独学を応援・サポートしています。 《ピアノ講師さおり》ピアノ教室勤務ピアノ講師。常時40人以上の生徒さんをみています。 3歳からシニアまで、趣味で楽しむ方からコンクール出場生徒まで様々な年代と目標を持つ方にレッスンをしています

マガジン

  • ピアノの基礎を学ぼう

    大人の方で1からピアノを学習する方に向けたピアノ基礎の記事です。

  • 不定期に綴るピアノ日記

    日常生活で感動したことや学び得たこと、心に残ったことを忘れたくないために書き残しておきます。

  • 大人から始めるピアノ

    大人になってからピアノを始める方にとってお役に立てるような記事を配信していきます。 学び直しの方や初学者の方を応援しています。

  • ピアノ教材研究

    ピアノの入門、初級などの楽譜の教材を研究して公開しています。 どんなねらいのある練習曲なのか、どんな点に気をつけるのかなどを見ています。 独学の方におすすめです。

最近の記事

演奏に「表現」を加えるテクニック

心を打つ素敵な演奏をするには心に響かせる「表現」のテクニックが必要です。 楽譜にある音符をそのまま単純に鳴らすだけだとロボットが演奏する棒読みのような演奏になってしまいます。 では実際どのようなテクニックが必要のなのか、今回はなかでも基本的な表現テクニックをお伝えします。 強弱のコントロール 楽譜にはクレッシェンドやデクレシェンドなど、強弱記号が書いてあることが多いです。 その強弱に従うことがまずは基本なのですが、初学者の方の多くの方に見られるのは クレッシェンドが出

    • 初見の楽譜でもサッと弾けるようにする特訓

      初見でもある程度どんな曲かわかるくらいに弾けたら、今以上にあれもこれも弾いてみたい!と思うようになると思います。 初見演奏力は鍛えていくことができます。 始めたての方は特に一つの曲をじっくり丁寧に読譜をしながらピアノで音にしていると思うのですが、それとは別に初見演奏のための特訓をしませんか? まず自分自身にとって弾きやすい音域の曲、リズムが複雑ではない楽譜を選びましょう。 例えば、 高い音でもト音記号ソまでしかないものを選ぶ! リズムは、四分音符か二分音符、八分音符

      • がんばらない事をとことん頑張る

        大人からピアノを始められる方は、大小関わらずなんらかの目標や憧れがあって練習している方も多いと思います。 目指したいものの為に取り組む頑張り屋さんが多い印象です。 何かを出来るようにするために練習するという時点で絶対的頑張り屋さんですよね。 そんな「頑張り」も人間365日毎日そうは出来ませんね。 ロボットじゃないし。 ピアノに限らず、学校や仕事、勉強、育児、人付き合い・・ 人はいつも何かを頑張っています。 そのエネルギーがダウンする時があるのはみんなそう。 数時間の

        • 今よりさらに仕上がりをグレードアップさせる重要ポイント

          一曲を通して弾けたけれど、なんだかしっくりこない、何度も弾いても下手くそに感じちゃう・・ 人と比べるものではないけど、他の人の演奏の方が良く聞こえる。 こんな時に自分の演奏で見直したいポイントをいくつか挙げます ①メロディーと伴奏のバランスは取れていますか? 例えば右手で弾くメロディーが左手で弾く伴奏の音にかき消されてしまうような演奏。 これだとただ全体的に「うるさい」と感じてしまう演奏になってしまいます。 左手伴奏は特に、和音がよく使われるため、単旋律の右手のメロデ

        演奏に「表現」を加えるテクニック

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        記事

          効率のいい練習!部分練習の大切なポイント

          ピアノのテクニック上達には何度も繰り返しの練習が必要です。 しかし、練習の内容によっては時間をかけた割にあまり上達に結びつかないこともあります。 その原因は様々ですが、効率の悪い練習を行なっていることがあることも考えられます。 例えば、 ひたすら1曲を通す練習しかせず、部分的な練習を飛ばしている。 部分練習はしているけれど、本当に必要な練習ができていないなどです。 今回は、部分練習でも大切にしたいポイントをお伝えします。 ひとつの部分練習サンプルとしてブルグミュ

          効率のいい練習!部分練習の大切なポイント

          あなたは視覚優位タイプ?それとも聴覚優位タイプ?

          人には視覚優位タイプと、聴覚タイプ、に分けることができるということを最近知りました。 そのことについて調べてみるとレッスンの中で不思議だったことが腑に落ちます。 視覚優位タイプ視覚的な情報があった方が物事を理解しやすく、覚えやすいタイプです。 私も視覚的優位タイプです。 例えば、物事を考えたりするときには頭の中に絵や図、写真が浮かびます。 小説を読んでいると、頭のなかはまるで映画館です。 季節、時間帯、景色、香りのイメージ、表情が映像で浮かんできます。 読譜もひと

          あなたは視覚優位タイプ?それとも聴覚優位タイプ?

          なぜピアニストは手が疲れないのか

          ピアノを弾いていて手に疲れを感じて最後まで弾ききれなかったり、筋肉痛のようになったことはありませんんか? このことは入門者よりはそこから一歩進み初中級者に起こることがあります。 少し長めの曲を弾いていて「くうぅ・・手が限界!」となり1曲弾ききるのも大変な思いをすることがあるのに、なぜピアニストたちは何曲もコンサートで披露できるのでしょうか。 それは極力、 「省エネルギー」 で演奏しているからです。 要らない力や動かす必要のない筋肉を使うことなく演奏しているから実現する

          なぜピアニストは手が疲れないのか

          弱気を勇気に変えるリフレーミング。自分を好きになりたい人へ

          何かを決意して始めた時は ・出来る気がする! ・〇〇だから出来るはず! と希望に満ちて頑張っていたことでも時期や状況次第では ・出来る気がしない ・〇〇なのに私には出来ないだろう と弱気になることはありませんか? 私自身もこの気持ちに襲われて、成功できたことかもしれないのに失敗した経験たくさんあります。 弱気になった瞬間から、自分に自信が持てず、モチベーションがなくなりついにはやる気まで下降してしまいます。 このことはきっと多くの方が経験されることかと思います。

          弱気を勇気に変えるリフレーミング。自分を好きになりたい人へ

          ちょっと斬新!?リズムの簡単な覚え方

          音符によって伸ばす長さが違って、それを拍子の中で音符を消化していくのは慣れるまでは一苦労💦 そんなリズムも初級者の方から簡単に覚える方法があります。 音符の並びを単語に当てはめて覚える方法です。 今回はその一部をお教えします! 実際に口で単語を言いながら、手で叩いてみましょう これは単純でよくある音符の並びですが、1と、2と・・・と数えると難しく感じるパターンのリズムです。 でもこのように単語で覚えるとどうでしょうか。 フルーツの「ル」の部分は手を離さないように

          ちょっと斬新!?リズムの簡単な覚え方

          人前での演奏・・1歩踏み出せない人へ

          ピアノが1曲通して弾けるようになった生徒さんへ、 「発表会に出てみてはいかがでしょう」 と声をかけることがあります。 子供の頃に人前での演奏を経験している方は挑戦したい!と前向きな返答をいただくことが多いですが、大人になってピアノをスタートさせた方は「んー・・」と考えこんだり、「とんでもない」と謙遜される方が多いように感じます。 先に言いますが、考えすぎないで!大丈夫!なんて軽々しく言うつもりはありません。 いろんな事を考えてしまうし、ソロでの演奏を大勢に聞いてもらうな

          人前での演奏・・1歩踏み出せない人へ

          ピアノを始める!どんなピアノが必要?

          ピアノを始めるタイミングでピアノを購入される方に向けて、ピアノ選びのポイントをお伝えします。 アコースティックピアノ学校にあるような大きな横型のピアノは「グランドピアノ」といってアコースティックピアノです。 アコースティックピアノにはお家用に「アップライトピアノ」という壁側に寄せておけるタイプのものもあります。 ピアノを長く、本格的に学習するのであればアコースティックピアノが必要になります。 価格は高価でグランドピアノだと新品なら200万円前後からあります。 中古も価

          ピアノを始める!どんなピアノが必要?

          ピアノを習いに行くのと独学の違い

          ピアノを始めたいな!と思った時に習いに行くべきか、独学にしようか悩まれる方も多いと思います。 習いに行くまでの気持ちはまだ無いけどやってみたいな・・と気軽な気持ちでまずは始めたい方は「独学」でスタートされるという話もよく耳にします。 習いに行く場合まずは1からピアノの講師が順を追って丁寧に教えてくれます。また、ピアノは個人レッスンのスタイルが多いためマンツーマンで一人一人に合わせたレッスンをしてくれます。 練習すべきことが明確にわかりますし、わからない事もレッスンで講師

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          「私的倫理」に気づくことの大切さ

          今回はアドラー心理学をもとにした記事です。 人は誰でも何かの出来事に対して完全な「客観視」をすることはできません。 自分固有のフィルター越しにものごとを捉えています。 いわゆる「色眼鏡」と呼ばれるもので、私的倫理といいます。 その無意識にかけてしまう自分特有のフィルターがあることに気づきましょう。 という・・そんなお話です。 この私的倫理が強くはたらくと、きめつけや誇張を招いてしまうおそれがあります。 そして過度の一般化にも繋がります。 過度の一般化とは、たとえ

          「私的倫理」に気づくことの大切さ

          黒い鍵盤が弾きにくいと感じる時にチェックしてみよう

          白い鍵盤をドレミファソラシドと弾くだけでも1の指を移動させたりして慣れるまでは練習が必要かと思いますが、少しピアノが進んでくると、黒い鍵盤を弾くようになり苦労される方も多いです。 黒い鍵盤、黒鍵が弾きにくそうにしてる方の手を見てみると、黒鍵に載せている指がピンと伸びていることが多くあります。 どうしてそうなるのかというと、 白い鍵盤を弾いていた時の手の位置を変えずに少し奥にある黒鍵を指を伸ばすことによって弾こうとしているからです。 その弾き方だと黒鍵が遠くて弾きにくな

          黒い鍵盤が弾きにくいと感じる時にチェックしてみよう

          メトロノームの正しい使い方で意味のある練習にしよう!

          曲が大体仕上がって来る頃、子供たちのレッスンで「家での練習はメトロノームを使ってきてね!」というと、大体の生徒は表情が曇ります。 「えーー」「弾けなーい!」 と拒否感があるようです。 確かにメトロノームは一切忖度してくれません。 つまづいても構わず、チ・チ・チ・チ・・・と進んでいきます。 メトロノームを使用するのは、読譜が終わって、ある程度の完成度で最後まで弾けてからテンポの調整として使用するのがベストだと思います。 ですので、子供達の拒否感の元となるのはまだ「完成度

          メトロノームの正しい使い方で意味のある練習にしよう!

          初見演奏ができる仕組み

          初見の楽譜を見ながら演奏してくことを初見演奏といいます。 ピアノを始めたてで音符を一つずつ読む練習をしている方にとっては「そんなことできるようになるの?」と思うことかもしれません。 コツや、たくさんの練習の積み重ねは必要ですが、初見演奏がある程度できるようになると、ピアノの世界が大きく広がります。 さて 初見演奏の仕組みについてです。 大きなキーワードは 「短期記憶」 まず、楽譜をぱっと見た時に拍子、調号(始めについているシャープやフラット)をチェック! この

          初見演奏ができる仕組み