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SOGIEという表現(LGBTへの理解促進法案から考える)

自民党が、LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちへの理解を促進するための法案(LGBTへの理解促進法案)の党内手続きを進めるとの報道がありました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210524/k10013049461000.html

「多様性を認める社会」の実現に向けて前向きな検討が進むことを期待しますが、一部議員の「LGBTは種の保存に反する」という趣旨の発言が報道されるなど、なんだか不穏な空気。

「LGBTへの理解促進法案」は、いわゆる「性的マイノリティ」にカテゴライズされ得る人たちが直面する差別や不利益を可視化し、問題の解消につなげる上で有効な手段と言えるかもしれません。

でも、そもそも「LGBT」と特異な存在として扱うよりも、性的指向や性自認を「性に関する個人の特性」として考える方が、私たちの多様性の実態に即しているのではないでしょうか。

「SOGIE(ソジー)」は、正に「性に関する個人の特性」を表す言葉です。

SO:Sexual Orientation(性的指向)は、性愛の対象(異性愛・同性愛・両性愛・アセクシュアルなど)。

GI: Gender Identity(性自認)は、自分の性をどのように認識しているか、「性の自己認識」を意味します。

GE: Gender Expression(性表現)は、服装や髪形など性に係る自己表現。

SOGIEは「性的マイノリティ」に限らず、誰もが持っている性の要素です。

どんなSOGIEを持っていても差別されることがなく、みんなそれぞれ多様なSOGIEを持っているという認識が当たり前になった先に、真に多様性を認める社会が待っているんだと思います。

「LGBTへの理解促進法案」の進捗、見守りたいです。




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