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起業前からにユーザーヒアリングに行くのはやっぱり良かったという話

はじめに

Siremo代表のかなだです。SiremoはNFTに関わるサービスを提供するスタートアップです。
デジタル作品をNFTとして販売可能な自分だけのページを起ち上げられて「かんたんに、たのしく」売買できるプロダクトを開発しています。
「あらゆるクリエイター・アーティストが、その情熱で創作活動を自由に続けられるようにする。」をミッションに掲げ、創作と経済活動の正の循環を回すことで社会をより良く変革することを目指しています。2021年11月に創業し、現在は2022年のサービスローンチを目指して開発とクリエイターの方々との関係構築を進めています。

今回は起業する前にユーザーヒアリングをやってよかったことについて書きます。

やったこと

イラスト、現代アート、写真の分野で活動されているお客さま候補の皆さま22名にインタビューをさせていただきました。DMかメールでご連絡をして30分オンラインで話を聞きます。

全体の流れとしては、まず自己紹介とラポール形成をしたのちにサービスコンセプトの紹介を行い、ヒアリングを行います。ヒアリングの内容は大きく分けて3つです。出来る限り、普段の習慣を把握していくことをメインの目的に据えています。

  • 現状の活動と収益化について(現在の習慣)

  • NFTの認知・関心・利用経験について

  • サービスコンセプトへの共感度合いと理由について

実際のインタビュースクリプトのテンプレートです。
なぜこの項目を選んだかはそれだけで1note書けるのでまたどこかで。

やってよかったこと

1.習慣を妄想しなくなる

愛するビジネスアイデア、サービスアイデアを生むとついついお客さまの課題や、その習慣を創り手が頭の中で捻じ曲げてしまいがちです。
実際に話を聞いてみると妄想していた習慣はないものと気づくことがあります。こうしたギャップに目を向けると本当に求めているものと、自分が創りたい世界の信念を合わせるポイントが見えてきます。

2. 要らないもの、本当に必要なものが見えてくる

創業期、代表自らがプロダクトオーナーを務めることが多いでしょう。重要な仕事はプロダクトチームにリアルなユーザーストーリーと優先順位を示すことです。当初想定していたストーリーが不要であったり、必要なストーリーが新たに出てきたらすぐに入れ替えられると共に、その根拠を示すことができる点は大きいです。

実践する上での注意点

1.欲しい"と言った"ものをそのまま実装してはいけない

お客さま自らがイメージできるソリューションは、実際に欲しかったものではないことがあります。またその通り実装するとプロダクトの軸がブレてよく分からないものができてしまうこともあります。

お客さまが言ったものではなく、その裏のニーズを掘り下げて本当に欲しかったものを探り当てるようにしましょう。Layer X代表の福島さんのこちらのお話がとても学びになります。

2. 事実と意見を分けてヒアリングする

この2つの切り分けを間違えてしまうとヒアリングの意味がほぼ無くなります。考えはもちろん大事ですが、実施している習慣に焦点を当てる質問をしていくとリアルな実態が見えてくることがあります。

例えば冒頭紹介したヒアリングシートの収益化の質問では「どの手段で何割の収益が入ってきているか」と聞いたり、収入に繋がらない作品は「どれくらいの頻度で制作しているか」と聞くなど出来る限り頻度や割合で聞くというのは、重要だと考えています。

また、自分の意見を求められ続けると脳が疲れてしまいますが、過去や実態のことを思い出す質問が入っていれば全体的に疲れにくいのではないかという気配りもここに織り交ぜています。

お客さまとの対話を通じてユーザー体験中心のカルチャーを生み出す

ものづくりにおいてわたし達Siremoが大切にしているのはの体験です。お客さまとの対話を通じてそれが最高のものになるよう企業のカルチャーを形作っていくのも経営者の大事な仕事だと考えます。

自らお客さまの声を聞きに行くという実践をするだけでなく、起業したら早々にValueへ形にするということも行いました。

お客さまを熱中させ、真の価値を選び抜くといった言葉で
各Valueがお客さま・社会のために行動することを推奨するよう意識して作成しています。

以上です。少しでもプロダクトへの思想が伝われば嬉しいです!
NFTオンラインストアSiremoの詳細についてはこちら

またSiremoは一緒にクリエイターの皆さんの未来を作る仲間を募集しています。こちらからまず話だけでも聞きに来てください!


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