『NOを言える人になる』から学んだ「自分らしい生き方」の探し方
今回読んだ本
タイトル:『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』
著者:鈴木裕介
はじめに
この本を読もうと思ったきっかけは、
NOを言える人になりたいと思ったからです。
頼まれると断れず、つい自分のことを後回しにしてまで手伝ってしまったり、気が進まない誘いでも断れず、結局参加してしまったり(笑)
日々なんとなく生きづらさを感じてました。
そんな自分を変えるきっかけになればと思い、この本を読み始めました。
このnoteでは、本の内容に関することや印象に残ったこと、自分の感想をまとめてます。
気になっているけどまだ読んでいない、という方の読み始めるきっかけになれば嬉しいです。
「自分の物語化」
この本では、本当に「幸せに生きる」為には、「自分の物語化」が必要だと書かれています。
そして、「自分の物語化」については、以下のように説明されています。
これまでの人生で連綿と起こってきた出来事に対して、自分なりの解釈をつけていくこと
この「自分なりの解釈」がとても重要なポイントだと思ってます。
ここで、「自分なり」という意味を改めて確認してみると、
自分でできる範囲で。自分に相応の程度に。 (Weblio辞書より)
つまり、
たとえ失敗や挫折をしても、「自分はこれで良い」と自分が納得できれば生きやすくなる
ということです。
逆に、これができないことで、自分以外の誰かの価値観やルールを中心に生きざるを得なくなり、生きづらさを感じることになってしまいます。
成功体験も、解釈によっては失敗体験となる
ポジティブな人の解釈とネガティブな人の解釈の例として、次があげられています。
(例)
「慶應大学に入りたい」と考え、一生懸命努力して、見事合格したとする。
ポジティブな人の解釈:
「努力が報われた、幸せな出来事」
ネガティブな人の解釈:
「たまたまもぐりこめて一時的には嬉しかった。でも、周りは優秀な人ばかりで、劣等感ばかりにさいなまれる。だから自分はダメなんだ。むしろ入らなければよかった」
また仮に、失敗した時の解釈も異なってきます。
ポジティブな人の解釈:
「あれだけ頑張ったことが、自分の糧になっている」
「あれだけ頑張ったから、今の自分がある」
「あれだけ頑張った自分を褒めてあげたい」
ネガティブな人の解釈:
「あれだけ頑張ったのに、まだこの程度だなんて、だから自分はダメなんだ」
いずれにおいても、ネガティブな解釈の場合は、ありのままの「自分を認める」ことができていない状態。
解釈の違いだけで価値はゼロになったり、努力も無駄となってしまうのです。
この「自分を認める」ことは、自己肯定感にもつながってきます。
「自分の物語化」に必要なこと
「自分の物語」を生きていくための様々な方法が紹介されていますが、私は主に次の2つが大切だと思いました。
①自分と他人の間の境界線をきちんと意識し、守る
「境界線」の役割については、以下のように説明しています。
・内部(自分)が「良くないもの」「不快なもの」に侵食されるのを防ぐ。
・「良い」「快い」と感じたものを外部(他人や社会)から内部(自分)に取り入れ、内部にある「良くないもの」「不快なもの」を外部へ追い出す。
そして、この「境界線」を明確にするには、
「他人からのラインオーバー(他人によって境界線を侵害されること)」に敏感になることが必要であり、
・自分が何をされたくないのか
・自分にとって要らないものは何か
・自分が本当は何を心地良いと感じ、何を求めているのか
といったことを明確にすることは、自分のルールで自分の物語を生きるための、きわめて重要な一歩としています。
②自分のルールを見つける
会社や社会が『是』とする価値観は、あくまでも他人の都合で考えたものであり、自分を本当に幸せにしてくれるとは限らない
・いい学校、いい会社に入って出世すること
・会社や社会に求められる人材になり、会社の利益に貢献すること
・「我慢は美徳」
いずれも絶対的なものだと信じず、それらが本当に自分にフィットしているのかを検証して、
・合わない、不快だ、必要がない
と感じたルールや関係性を断ち切れると、自分のルールに基づいて生き直すことができます。
最も重要なことは、自分の感情に素直になること
①②に共通しているのは、「自分の感情に素直になる」こと。
感じたままの感情だけが、自分に起きた出来事に納得するための解釈をもたらしてくれる
つまり、自分の感情を押し殺してまで他人に尽くす必要はないし、無理に自分に合わないことをする必要もないということです。
そして、自分の心の声を優先し、自分が望まないことや心地よいと思えないことを、勇気を出して断っていくうちに、少しずつ「断ること」に慣れて、必要のない罪悪感を抱くことも無くなっていきます。
おわりに
これまでの私を振り返ってみると、「失敗した自分」や「うまくいかなかった自分」を認めることができていなかったり、うまく断れず他人の言いなりになってしまい、自分に正直に生きられていなかったなと感じました。
この本を読んで、自分のルールで生きるために重要なこととして「自分の感情に素直になる」ということを知ってから、そのための第一歩として始めたことがあります。
それは、少しでも自分の感情に違和感を感じたら、その感情を紙に書出してみることです。
この本で「思考の外在化」と題して、自分を省みる方法として紹介していた事がきっかけです。
これを始めてから、「自分はこの時どう感じていたのか」を明確にすることができるようになり、少しずつですが、自分に合わないもの、やりたくないものが分かってきました。
続けていくうちに、逆に、自分に合うもの、やりたいものも見つけていきたいです。
そして最後に、私がこの本を読んで最も印象に残った言葉を紹介します。
他人の感情を優先する生き方から抜け出すきっかけの一つになるのが、誰にも遠慮をしない、自分だけの「好き」を見つけて追及すること
合うもの、やりたいものに没頭することは、他の誰かのためでもない、自分だけに向けられた感情です。
これからは自分の感情に正直に、そして幸せに生きられたらな、と思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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