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華生ばかり #0015

 ついに。仕事のためにAWAに課金しました! スタンダードプランね。何でも出来るやつ。どうやってもどう考えてもいいネタが思いつかないときって、私の場合は普段聴かない曲を聴くと何か思いついたり、捗ることが多いんですね。洋楽はあんまり聴かないんですけど(歌詞の意味が分からないため、何も浮かばない)。

 AWAは歌詞も一緒に出てくれるので、物語を書くときもコラムを書くときも、ふっと何かが浮かんできやすくて有り難いんですよね。一番何も浮かばなくなるのは、自分が歌詞を書いた曲。修正したいところが出てきて、集中力がそっちに行ってしまいます。 

 そんなことを言いつつ。今回はこんなお話。

■「五月雨ピアニシモ」

 ふと気付くと、雨足が強まっていた。シーツを体に巻き付けたままベッドから起きあがり、窓の外を見渡す。水溜まりで雨粒が跳ねている。

「…………、」

 早く帰ろう、あっちへ。みんなのところへ。脱ぎ散らかした服を拾いストッキングに脚を通していると、

「何だ、もう行くのか」

 眠っていたはずの男が声を掛けてきた。私は小さく「まあね」と相槌を打ち、スカートを履くとシャツのボタンを留める。ふと思い出し、バッグの中の包みが潰れていないか確認する。

「もう少しぐらいいいだろ。なあ」

「冗談やめてよ」

 肩に手を掛ける男を、拒否の意味を込め軽く振り払う。

「久々だってのに。つれない女だ」

「……色々あるのよ、こっちも」

「バラしたっていいんだ、俺は。リナがこういう女だってな」

「……ッ!」

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